今日は、ACTととは別ネタです。

最近は本ネタばかりですが・・・
心の本が面白くてしかたがありません。


あの知識とこの知識が繋がったり、
勉強したことを実感したり。
今、一番面白い時期なのかもしれません。

 

 

ACTの記事は後もう少し続きますが、
その前に、この本も面白いので、さわりだけ・・

 

 

以前から気になっていた精神対話士の本です。

 


面白いもので、孤独感について記事を
書いたりすると、この本のように
孤独感を重視している本に出合います。

 

 


問題行動をする人や

悩みをもつ人に共通するのは
孤独感なのだそうです。

そして、精神対話士が重視するのは
クライアントの本心に寄り添って

孤独感を和らげること


読み進めると孤独感だけではなく
・孤立する不安
・わかってもらえない悲しみ
みたいなものが、問題行動につながるとあります。

 

 

 

興味深いエピソードが書かれています。


それまで、温和だったのに、引き籠りになり、

家庭内暴力をするようになった
学生に精神対話士が対応しようとした時の話です。

 


学生:

 自殺しているやる!

 親父も道連れに殺してやる!

 人を殺して何が悪い!

 

対話士:

 殺人の良し悪しは別として

 君がそう思うなら、その気持ちを

 汲んであげたい

 人を殺したいというのは、

 よほどのことがあったのだろう?

 その話をしてもらえないか?

 

その数秒の沈黙の後、
学生が涙を流しながら、話を始めた・・・

 

という話し。

(だいぶ、端折っています)

 

 

実は、この学生は部活でいじめにあい
引きこもっていたのですが、

それを言えずに、一人で悩んでいました。

 

そこに、母親からは

「学校に行かないと良い就職ができない」
「病院に見てもらおう」

と色々と言われ、母親を殴ってしまいます。

 

それが、警察沙汰になり、

保護観察官や精神科医と

面倒するようになります。

 

保護観察官からは、

暴力がいけないことを諭され

精神科医からは統合失調症と診断され、

周囲の人が、学生の本心や

本当の問題からどんどん離れていき、

学生は孤立していました。

 

 

 

なるほど、周囲の判断が

本人の本当の問題から離れていく様子や

精神対話士が本人によりそい、、

本当の問題をあぶりだしてく

感じがよく分かります。

 

 

 

妻が、僕や自分の実家と

揉めるのにも似たことが

起きている可能性を感じます。

 

僕たちには、妻の態度や言動や

問題行動に見えてしまい、

つい、説教くさいことを言ってしまいます。

 

 

本当は、妻は育児の悩みや

心細さを知ってほしいだけなのかもしれません。

僕は、そういうことに寄り添うことも

本心を語らせることもできませんでした。

 

 

この本では、悩みを持つ人に

寄り添い本心を語らせるための

心がけやテクニックが書かれています。

 

 

これらの傾聴の姿勢を学びたいものです。

 

まぁ、そのまえに自分自身が

自分の心に寄り添うことを

習得するのが先でしょうけど。。。

 

 

 

ちなみに、自己愛性人格障害や

うつ病の人を孤立させると、

病状が悪化したり、改善を妨げる様子は

水島広子さんの本でも紹介されています。