今日もACTの紹介です。

多くの心理療法やセラピーは
・歪んだ認知(考え)を変える
・ネガティブな感情をクリーニングする
・メンタル・ブロックを消す

というように邪魔な思考や感情を
変えたり消したりしようとします。


これに対して
ACTは変えようとも、消そうとも
無視しようともしません。


これは、ACTでは
思考も感情も衝動も
自然発生的にでてくるもので
コントロールできないか
コントロールが難しいと
考えるためです。

その代りに、影響を受けないようにはできると考えます。



バイロン・ケイティも
ストーリーを探求するだけです。
探求すれば、ストーリーが解放してくれます

と言いますが、これと良く似ています。
 
「ネガティブな思考は消えない」と
言ってもらえると、
「やっぱり?! それで良いの?」
と、ちょっと安心します。


僕の読んでいるこの本では、
思考、感情、衝動について別々に
テクニックが書かれていますが、
ポイントは共通します。

1) 存在はあるがままに認めるが、
  意味がないことに気づく
2) 注意を自分の感覚や現実に
  向け直す
 
 

まずは、思考について


思考そのものはただの言葉の羅列ですが、
人は思考に大きな影響を受けて、
感情や衝動が生まれます。
思考を変えることはできませんが、
この影響は変えることができます。

思考そのものが真実か否かは、
問題でありません。
影響を受けるか否かだけです。



1) 思考を客観視するテクニック
  思考が、ただの言葉の羅列であって、
  意味がないものであることに気づくための
  テクニックです

  以下の3つのどれかを試してみます。

1-1)
 xxxという思考に気づいたら
 心の中で「私は『xxxだ』と考えた」と
 つぶやく

1-2)
 xxxという思考を、ハッピーバースデーの
 曲に乗せて歌う

1-3)
 心の中で、映画やアニメのキャラクターに
 「xxxだ」としゃべらせる。 
 
この他にも、いくつか紹介されています。

2) 自分の感覚や現実に注意を向け直す
   影響力の大きな思考には、
  注意を持っていかれます。
  そんな思考から注意を外し、
 「いまここ」に  つながることで影響を
   受けなくなります。

  マインドフルネスのテクニックを使います。
  ここでは、一番簡単なものだけ
 

2-1) 十回の深呼吸

 ゆっくり深呼吸をします。

 この時に、胸や腹が膨らむ感じや

 鼻で感じる空気の感じを

 じっくり観察します。

 

 

 

 

本では、思考から受ける影響を

実感できるワークがあったり、

マインドフルネスのやり方も

もっと丁寧に説明されています。

 

 

いかがでしょう?

実際には思考で発生した

感情についての対処方法も

併用したほうが効果を

実感しやすいかもしれません。

 

 

感情については、この次で。

 

 

さて、僕が読んでいる本では

この先で「ありたい自分」の

実現方法にも触れているようですよ。

「やりたいことがわからない」という問題も

扱っています。


楽しみです。

仕事が忙しくて、なかなか読めませんが…