水島広子さんの本 10冊目・・・

 

水島さんの本をたくさん読みましたが、

全体的にディフェンシブな印象をうけます。

・もめ事を避ける

・攻撃を受けないようにする

・病状を軽くする

 

そんな中でオフェンシブな雰囲気なこのタイトル。

つい、読み始めたら面白い・・・

前読んだ本を読み返そうと思っていたのに、

まいったな・・・

ただいま 140p

 

僕は法人向けの営業のマネージャーです。

まぁ、人を巻き込んで、動かさなきゃ仕事にならないし、

「説得力」って重要なスキルなんですが・・・

 

水島さんの本は全体的に、

「人をコントロールしようとしない」

といいます。

う~ん、仕事上はそれじゃ困るんだけど・・・

 

で、この本。

やっぱり、コントロールしようとしません!

説得しようともしません!

お~い!爆  笑

 

「人を動かす」というより

「人に動いてもらう」という感じ。

 

人の性質を以下のようにとらえています。

・怖れがあると、動かない。

・安心があると善意を発揮する。

 

「安心があると善意を発揮する」というのは

他の水島さんの本ではあまりふれられていない内容です。

 

これを前提にすると、人に動いてもらうには

・怖れを取り除く

・困っている内容を伝える

となりますね。

 

そして、「人を動かす」を4つのポイントにまとめています。

①対立構造にしない

②相手の怖れを取り除く

③目標を共有する

④敬意と感謝を示す。

 

これをもとに、いろいろなケースごとの

アイデアやコツ、勘違いしやすいポイントが

書かれていて興味深いです。

 

「対立構造」はよくありますね。

わが夫婦も思いっきり、対立構造ですが・・・

 

僕は長い間、特に仕事では、

ロジカルに「合理的さ」で説得するものと思ってきましたが、

最近、この考えに行き詰まりを感じていました。

 

この考え方だと、どうしても対立構造になりやすいですものね。

それに、説得しようとすると、

どうしても相手の領域に踏み込んでしまうので、

相手の反撃や防御姿勢を生んでしまいます。

 

そうでない方法を考えようとすると

妥協や、「長いものに巻かれろ」的な発想しか

出てこなくて、違和感を感じていました。

 

が・・・

この本を読むと、なるほど

対立構造にしないで "思い" を

実現する方法のアイデアが広がりそうです。

 

 

「怖れを除く」というとらえ方は、

「相手の都合に配慮する」とか

「相手の都合に貢献する」という

考えとは少し違うかもしれませんね。

 

後者には、「動かすために」って

意欲がプンプンしますものね。

水島さんの本には、見透かされるとありました。

 

 

セドナメソッドの「制御欲求を手放す」って、

こういうことかな・・・

で、自分の本音を言っていれば、良いことがある・・・

って、ことか?

う~ん、面白い。

 

 

面白いついでに、

人を

・怖れがあると、動かない。

・安心があると善意を発揮する。

と、とらえる感じが、

マグレガーのXY理論と通じるものがあって、

これまた興味深い。

 

 

XY理論
https://ja.wikipedia.org/wiki/XY%E7%90%86%E8%AB%96
会社組織などので人の管理に関する理論です。

X理論
・前提:人は怠けたい生物
・発展途上国など、社会が不安定な時に
 適合しやすいモデル
・アメとムチの管理

Y理論
・前提:人は進んで働きたがる生物
・先進国など、社会が安定している時に
 適合しやすいモデル
・自己実現や目標による管理