お茶といえば茶カテキン。

茶カテキンといえば健康にいい成分であると、私たちにはそう刷り込まれています。

それは 様々な情報番組が特集を組んだり、とにかく茶カテキンは体にいいということが私たちの間では浸透しています。

 

 

カテキン

 

カテキンとはお茶に含まれるポリフェノールの一種で、お茶を飲むと渋みや苦みを感じるのはこの茶カテキンが原因です。

カテキンはポリフェノールの中でもフラボノイドという種類に分類されます。

 

カテキンは強い殺菌作用があるばかりでなく、様々な病気の予防などにも効果的であることがわかり、健康に優れた食品として注目を浴びています。

 

 

緑茶の凄い効果

 

抗酸化作用

子供のころ、お茶でうがいをすると風邪をひかないと言われたことはありませんか?

お茶の成分であるカテキンにはそれほど、強い殺菌作用があるので、間違いではないのです。

またカテキンは虫歯菌にも効果があり、虫歯菌の繁殖を阻止し、プラークの形成を防いでくれるので、食後にお茶を飲むことは口内の環境を整えてくれて◎


カテキンがどのように細菌を撃退するかといえば、細菌の細胞膜に吸着して細菌の働きを弱めたり、細菌そのものを破壊します。
最近ではカテキンを入れた、石鹸やウェットティッシュ、マウスウォッシュなど、お茶の殺菌効果に着目した商品は多数あります。

 

ダイエットにも効果が?!

近年、お茶にはこの中性脂肪の値を下げる働きがあるということが実験によってわかってきています。

実験ではアルコール以外の原因で肝脂肪などの肝臓病を発症した患者(NASH患者)に約6か月間カテキンを含む錠剤を摂取。
被験者38名のうち26名は600gのカテキンを含む錠剤を
残り12名にはカテキンを含まない錠剤(プラセボ)を摂取してもらいます。

結果は、カテキンを摂取したNASH患者はしなかったNASH患者に比べて中性脂肪の減少を確認できたということです。
ただ痩せるだけではなく、中性脂肪そのものを減らすことは全ての成人病の予防となります。
中性脂肪が気になる人はお茶はおすすめです!
 
他にも
  • 食欲の抑制
  • 代謝の向上
  • 糖と脂肪の吸収ブロック
などが、認められています!
 
高脂肪な食生活を続けていると血液がどろどろになって血管がつまり、動脈硬化や糖尿病になりやすくなります。
カテキンによって中性脂肪を減らすことが可能なので生活習慣病予防になるのです!
それにカテキンは脂肪細胞を活性化し、脂肪の燃焼を促してくれます。
お茶はダイエットにも効果的なんですよ!
 
実は脳に良い作用も?!?!
緑茶にはカフェイン、EGCG、テアニンって成分が入ってます。
これらのすべてが脳に良い影響があることがわかっています。
 
2004年の実験では、緑茶で脳の神経が保護されて、ボケが起きる確率を減らしてくれるというものや、2008年に行われたある実験よれば、お茶を1日に1〜8杯飲めば十分に記憶力や脳の処理スピードがアップするとという結果など。
他の実験でも記憶と集中力に改善がみられる実験結果もあるのです。。

現在では認知症の予防にもなるということも明らかになっています。
株式会社伊藤園の研究所と静岡県立大学薬学部の共同研究によるとカテキンには神経保護作用があることがわかっているのです。
 
ガン予防?!
米オハイオ医科大学の研究チームはお茶に含まれるエピガロカテキンガレートという成分に抗ガン作用があるということを発表しています。
エピガロカテキンガレートは簡単に言えば、カテキンの王様です!
エピガロカテキンガレートは発がん抑制物質ということですが、そのほとんどは残念ながら体外へ排出されてしまいます。
しかし、大腸や胃、肝臓などにわずかに残り、ガン細胞の表面にある特殊な酵素を不活性化し、ガン細胞の成長を止めることができることがわかったのです。
 
また九州大学の研究チームによるとカテキンはガンの成長を止めるだけでなく、ガンそのものを攻撃する作用があるとも言っています。 
 
埼玉県立がんセンターの研究チームはカテキンにはガンの予防だけでなく、ガンの転移を防ぐ作用もあると発表しています。

様々な研究チームによる実験の結果、緑茶に含まれるエピガロカテキンガレートにはガンの予防やがん細胞の殺傷、転移を防ぐ作用があることが明らかになっているので、今後の医療にカテキンの効果は期待できるかもしれませんね。
 
美容効果
緑茶ポリフェノールを目周りに塗った女性は、8週間で有意にカラスの足跡が減ったとのこと。現段階では、おそらく緑茶の抗酸化作用が関係しているのではと言われています。
カテキンの美容液もこっそり売られている会社もあったりします。
 
さらに美容の大敵、便秘。
とくに女性が悩まされるのは頑固な便秘。
カテキンには腸内の悪玉菌を減らして腸内環境を整えてくれる作用もあるのです。

前述の通りカテキンは強い殺菌作用があり、腸内の悪玉菌を撃退してくれます。
高齢者に対して1日3回に分けて茶カテキン300mgを6日間連続して摂取してもらった後、便の状態を調べたところ、腸内環境の改善がみられたということです。
さらに驚くことにカテキンは腸内の悪玉菌のみを撃退し、善玉菌には影響を与えていないことはわかっています。
 
 
などなど、いろんな効果が期待できる緑茶カテキン。
普段からお茶の摂取を普段少し多めにしてみてはいかがでしょうか?