日本人は、デスクワークが多いにも関わらず、姿勢を正すことが苦手な人が多いように見受けられます。
しかし、姿勢を良くすることで、気分を良くし幸福感と生産性を高める最もシンプルな方法であることは、何度も科学的証明されているのです。
姿勢は正すだけで人生は前向きに変わっていきます。
姿勢が良くないと見た目の印象も暗くなるだけでなく、呼吸が浅くなり、脳が慢性的な酸欠状態に陥ることで、心身の不調をも引き起こすこともあるのです。
今回は姿勢を正すことでプラスの効果があることが科学的に証明されていたのでご紹介します!
2010年にコロンビア大学とハーバード大学の共同研究チームは、開放的で胸を張った姿勢の人はパワーが強く、リスクを求める傾向が強いことを発見しました。
Erik Peper氏によるその後の研究で、背筋がピンと伸びた姿勢の人の方が、生体力学的観点から見ると、筋力が強くなるだけでなく、ポジティブな記憶や考えを記憶する能力も高くなることも明らかになっています。
2015年にShwetha Nair氏が行った研究でも同様の結果が出ていますが、それに加えて気分の高揚も観察されました。同研究では、背筋を伸ばして座るだけで、ストレス耐性を促すことになると研究チームは結論づけています。
なぜ姿勢を良くすると、そんな良いことがいろいろと起こるのでしょうか?
それは、心身相関が相互に作用するからです。
コロンビア大学研究所のDana Carney氏は、パワフルなポーズを取ると「安全だから安心して行動しても大丈夫」というシグナルが脳に伝達されるので、結果的に脳の機能も高まると説明しています。そして、脳にそのメッセージが届くと、ホルモンも変化するとのこと。
まず、男性ホルモンの代表格であるテストステロンが増加して、集中力、注意力、体力が高まります。
また、ストレスホルモンのコルチゾールが低下しますが、コルチゾールは「闘争・逃避反応」と関連しているので、このホルモン量が多い状態が続くと、さまざまな健康問題が発生するのです。
つまり、病気に対する抵抗力とリーダーシップの能力が変化することになります。
しかも、研究チームによれば、このような変化はパワフルな姿勢を取ると、たった2分で発生するといいます!
これは試してみる価値はありそうですね!
姿勢が悪いと、肩こりや腰痛などにも問題がでてるので、年を重ねていく上でも、意識して変えていきたい1つの習慣になりますね!