自由恋愛至上主義について。児童精神科医より。

そもそも恋愛ってなんですかね?

僕のとこに来る子たちは本当に相手を選ぶのがヘタクソです。

自分がないので求められれば平気で応じてしまい、いいように使われている事に気づきもしません。

いや、実は求めている方も自分がないことが多く、自分の欲求の為に使っている事の理解すらない印象です。

良く考えてみると僕の周りでも出来ちゃった結婚はほぼ全滅。恋愛結婚はかなりの確率で離婚。でもお見合い結婚はかなりの確率で上手く行っています。

そんな状況を見て若い、すなわち人生経験の浅い二人に「お互いが好きなんだから」とあっさり周囲が認めてしまう危険を感じます。

実は人間社会では昔から大人が若い人達に出会いの場を提供したり、どんな相手が相応しいかをお世話してあげるシステムがあったような気がします。

日本であれば盆踊りや、お節介おばさんのお見合いです。政略結婚はちがいますよー^o^

まだまだ人生経験がない若い人に「自分で相手を選べ」と言うのはかなり難しい事なんじゃないかと思います。単なる欲情を、まあそこも大事ですけど、を勘違いしている場合も多々あると思います。

良く「夫婦が上手くいくコツ」的な話をしている人がいますが正直なところバカじゃないかと思います。長らく精神科医をやってきて思うのは人間は生まれた時の特性のまま育ち、根本的にはそこから変化しない事。すなわち人生のパートナーとは相性だけで努力なんか関係ないと思うんです。

そこを若い未熟な二人に任せるのは大人としてひどくないか?と。

ペルーの先住民は若い2人をお見合いさせて同棲させて上手く行くかを2年ほどトライさせていたそうです。そして上手く行かなければご破算と^o^

なんと子どもが出来ちゃったら村で育てるそうで、、、。

そうそう。彼らは日本人(まあいろいろいそうですけどざっくりと)と人種的にはほぼ同じ人達です。

僕は僕のところに来る子たちを見ていると、とても恋愛結婚が1番だなんて思えません。あまりに頼りなくて心配で眠れなくなりそうです。

皆さん。まだまだ未熟な子どもたちに人生の選択=責任を押し付けるのをやめませんか?

「君はどうしたいの?」と支援者が聞くと暴れる子どもたちを見て本当に思います。子どもたちは何をしたらいいか教えて欲しいんだと思います。