令和元年7月13日土曜日
六本木トリコロールシアター
半日出勤を終え、バイクで六本木に向かう。
幸いなことに、歩いて30秒のところにバイクの駐輪場があり、助かった。
はじめての劇場で、新しくきれいだったが、とにかく楽屋が狭いらしく、芸人さんは大変だったようだ。雨の中、外階段に並ばされるのも辛かったろう。
何組かの芸人さんに聞いてみたが、せりが高く、音響などの設備もしっかりしているなどの理由で、ブラッツよりもこちらの方がやりやすいと評判がよかった。
かぎしっぽは無事一回戦通過。
とにかくお客がほとんど無反応なので、手応えがなかったと言っていたが、通ってよかった。
自分の笑い声がかなり響いて恥ずかしかったが、かぎしっぽの二人から笑い声が聞こえて励まされたと言ってもらえて、応援に行った甲斐があったというものだ。
キングオブコントの一回戦は、ほぼ8割方が不合格になる。
始まって10秒で芝居が下手なのがわかったり、不自然な台詞だったり。誰かの真似だったり。声が小さかったり。スベるとかうけるとか以前の問題。
この日は特にアマチュアが多く、舞台でまったくネタを叩いていないから、たった2分が退屈きわまりないということが起こる。
プロの芸人を、地下芸人などと言って蔑む風潮があるが、売れてないことをどうこう言われるのは仕方がないとしても、努力している芸人の努力は尊重してあげなくてはならぬという思いを強くした。
かぎしっぽはここ2ヶ月位、ネタを叩きに叩いて直しながらライブに出ていた。会うたびれおてぃが口癖のように、ネタのことしか考えてないと言っていた。例えば、出だしの台詞が見るたびに細かく変わっていて、最終的には「状況」と「設定」と「さちの気持ちのありよう」が自然にわかるように工夫されていった。
彼女達のコントが決勝に行けるほどの大爆笑ネタかと言われればそれはそうではないかもしれないが、こうやって努力した結果が一回戦とはいえ結ばれたのは、虚心に感動したし、自分もいろいろもう少し頑張ろうと思うようになった。ありがとう。
二回戦は楽しんで、思い切り実力を出しきって来てほしい。