春 | 沖田総司・斎藤 一の日誌

沖田総司・斎藤 一の日誌

一番組組長、沖田総司と
三番組組長、斎藤 一の二人で綴らせてもらう。


やあ、みんな元気にしてた?僕は咳が出るから療養中なんだ(苦笑)
ま、過保護な土方さんと一君、口煩い山崎君に監視されてて、巡察と稽古以外は
頓所から出るの禁止されてるんだ。

そういえばこうして日誌を綴るのは去年以来だね。
僕は巡察や稽古で忙しかったから此処にも顔出せなかったし、
皆の様子を見に行ったりできなくて少しつまらなかったよ。
今月からは少し時間に余裕がありそうだから日誌も書いていこうと思ってる。
多分、一君も顔出すと思うよ。

今、一君は平隊士に稽古の指導をしてるんだけど、平隊士のみんなは
緊張しちゃってガチガチでさ(クスクス)見てると少し可哀相に思えてくるよ。
ま、僕が指導してる時よりは肩に力は入ったりしてないようだから、
彼らにとっては一君に指導してもらう方が良いのかもしれないけどね(クスッ)

あ、そうそう。巡察の時に桜が咲いてる所を見つけたんだ。
まだ満開とまではいかないけどね。

僕が写真を撮っていたら、一君も同じように写真を撮っていたよ(クスッ)
ちょっと意外だよね。…満開の桜も良いけど僕は散り際が一番好きだな。
一君も僕と同じような事を言っていたよ。

綺麗な花を咲かせ、散っていく姿もなお美しい…。
最後の最後まで……。

桜の咲く時期は、新しい門出を迎える子達が多いと思うけど、
最初から無理をしないようにね。まずは環境に慣れることが大事だと思うよ。
大人の仲間入りになる子達は、気を引き締めて基本を忘れないよう
隊務に励んでほしいな。一日という時間を大切に…。


今度は満開の桜の下でお花見でもしたいなぁ(微笑)
それから土方さんにお酒飲ませ…

まだ綴ってる途中だけど、今日はこの辺で筆をおかせてもらうよ。
襖の向こう側で仁王立ちしている誰かさんがいるからね(クスクス)

雷が落ちる前に休むとするよ。じゃあ、またね。



総司