「どうしても受け取ることができない」

 

「自分に許可できない」

 

という方が結構たくさんいらっしゃいます。

 

自己否定感情、劣等感、罪悪感、無価値感・・・いろいろあるでしょうが、それらはすべてエゴによる後付けの理由に過ぎません。

 

 

結局は「変わりたくない」と決心しているからです。

 

「そんなことはない!私ほど変わりたいと思っている人間はいないはずだ!」と思われたかも知れませんね。

 

あなたは表面上ではそう意識しているかもしれません。

 

でも、変わらないという決心はあなたの意識の深いところ、潜在意識に蓄積された信念からやってきます。

 

潜在意識は「習慣の座」とも言われ、その大きな特徴のひとつに「恒常性」があります。

 

簡単に言えば、「現状を維持しようとする」のです。

あなたが絶えず潜在意識に送り込む印象、思考、イメージを蓄積し、あなたがどのような世界を見たがっているのかを察知し、なるべくそれを維持しようとします。

 

なぜなら、それが「安全」と思っているからです。

 

潜在意識にとって「変化」は「危険」を意味し、「維持」は「安全」を意味するのです。

だから潜在意識には全く悪気はありません。

むしろあなたを守ろうとする働きなのです。

 

今まで多くの方が、「現実を変えたいけどもう少しひとりでやってみます」と言うのを聞きましたが、大半は潜在意識の恒常性の前に屈してしまい、信念も思考も以前と変わらずもとの木阿弥になるようすを目の当たりにしました。

 

そして「スピリチュアルなんてあてにならない!」と一度距離を置くものの、結局現実的な生き方も行き詰まってしまいまたスピリチュアルに活路を求め始める・・・

 

この堂々巡りをする方も少なくありません。

 

ではどうすればいいのでしょうか?

 

「これさえすればいい」というものはありませんが、いくつか有効なやり方はあります。

 

まずは徹底的に潜在意識に送り込む情報を望むものに変えてしまうというアプローチが有名です。

 

エゴが「許可できない」「受け取れない」と返品しようとしても、「私は私にこれを許可する」「私には受け取る資格がある」とイメージングなりアファメーションなりを大量に送り込む。

エゴが根負けするまでこれを続ける。

効果的なアプローチですが、根気も必要です。

エゴより先に、「こんなこといくらやったって・・・」と自分が根負けする人も多いようです。

 

それはそうかもしれません。

なんせあなたの本音は「変わりたくない」のですから・・・

 

「変わらないほうが安全だ」

「今の状況は最悪だけど、変わったらもっと悪いことになるかもしれない」

「頑張ってアファメーションしても報われなかったらダメージ大きいからやらないほうがマシ」

 

いろいろエゴがささやくもっともらしい言い分に

「それもそうだよな」と同意してしまうのです。

 

そしてあなたがやりたいと思っていることも

 

「お金がない」「時間がない」「自分にできると思えない」

 

とエゴに同調して見送ってしまいます。

 

そしてまた潜在意識には

「ああ、やっぱり自分(あなた)はなんだかんだ言って本音は現状維持優先なんだな」という情報が蓄積されるのです。

 

それでいいのでしょうか?

 

「いいわけないだろ!」

 

そうですよね。

 

あなたが望んだ世界は本当は既にある

それをあなたは見たいのに、「習慣の座」はそれを歪めてあなたの見ている世界に投影する。

あなたの信念に沿った形で。

 

それを見るためには

 

「覚悟」が必要です。

 

望む世界に移行するためには現状維持の破棄も辞さない。

変化することによって今までよりも悪化しようが構わない。

だって望む世界に移行することは既に決まっていて、今はそのプロセスの追体験なのだから。

すべての映像は既に出来上がっていて、今見ているものはその間をつなぐためのものでしかないから。

 

こういう覚悟です。

 

例えば、

「やりたいことがあるけどこのなけなしの手持ちのお金を使ってしまうわけにはいかないので我慢する」

という選択をしたとき、既に多くのエゴの罠にはまっています。

 

お金を条件にしてしまうこと

・なけなしのお金を使ったらもう入ってこないという設定にしてしまうこと

自分自身のリクエストにまた応えられなかったという体験を蓄積すること

 

冷静に考えて見ましょう。

そのなけなしのお金もいつまでもあなたを守ってはくれないでしょう。

次はもう入ってこないという設定であれば、いつかはあなたの手元からなくなってしまいます。

そうなったら、あなたには自分のリクエストに答えた結果の充足も、お金もどちらも残らないということです。

 

でも少なくとも充足を選べば、それは次の充足を呼びます

なぜなら充足はすべてつながっているからです。

 

エゴが「既に在る世界」を見えないようにあなたに覆いかぶせているフィルターの破れ目をびりびりと連鎖的に広げてくれる作用をしてくれるのです。

 

「許可」とは「覚悟」です

 

「私は幸せであっていい」と許可することは、「私は幸せになることを覚悟する」ということです。

ささやかな現状維持の偽の安心感を振り切るということです。

 

「私は幸せだと決めたのだ!だからこの幻想の世界で何が起ころうと結局私は幸せになる以外ないのだ!それを否定するような現象が見えたとしてもそれは移行のプロセスに過ぎない!過ぎ去るのだ!だから私はやりたいことをやるしそのための条件も何ひとつないのだ!」

 

と覚悟を決めたとき、エゴが「あり得ない!」と必死で止めようとするような決断もできるでしょう。

逆に、エゴが嫌がることほどやったほうがインパクトが強く効果的です。

 

エゴ「このなけなしのお金を使ってしまったら・・・」

あなた「使ったら入ってこないと誰が決めた!その手には引っかからないぞ!」

 

エゴ「今はそんなことやってる場合じゃ・・・」

あなた「今やらなきゃいつやるんだ!お前(エゴ)のいう条件が整うのを待ってたらいつまでたっても条件が強化されるばかりだ!私がやると決めたら条件なんてあとから勝手につじつまが合ってくるんだ!」

 

エゴ「やってみて結局何も得られなかったら・・・」

あなた「私がやると決めたんだから私に充足をもたらすものだと既に決まっているの!たとえ望んだものでなくても、それ以上の思わぬ充足があることは既に決まってるんだよ!」

 

 

こんな風に覚悟を決めてエゴと渡り合ってみてください。

あなたは本来自分の思い通りにしてもいいのです。

好きなこと、やりたいことをやってください。

 

世界はそれを待っています。

あなたの幸せを祝福したくて仕方がないのです。

 

あなたが覚悟を決めたとき、「おめでとう!」のメッセージが世界に満ちるでしょう。

 

そのときあなたにはどのような世界が見えているでしょうか?

楽しみですね^^

 

 

ココロノタビビト