ブログのテーマが飛び飛びですみません。。
若干の今更感がありますが、『半沢直樹』の続編であるところの、『ロスジェネの逆襲』を読みました。
個人的には三作の中で、一番心に残る作品です
- ロスジェネの逆襲/ダイヤモンド社
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ロスジェネの設定は、就職氷河期世代から見た半沢直樹なので、数年の差がありますが、それでも半沢直樹が自分の上司であるかのように読み進めることができて、それがとても嬉しかったです。(ついでながら、金融に勤めるものとして、上司像にも近い)
これから、仕事に迷った時、初心を思い出すべき時に読みたい本になりました
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読み終わってみて第一の感想は、自身に会社に勤めるものの、甘えがあったような気がしています。
就職氷河期入社の森山くんは、使えないバブル世代に業を煮やしており、日常のルーティーンをこなしこそすれど、熱意を持っているわけではない。。そんな中、かつての友人が社長を務めるベンチャー企業のTOBをめぐって世の中の理不尽さにふれ、その渦の中心で上司半沢直樹の毅然とした仕事ぶりに触れ、仕事とはなんであるかを掴んでいく筋なのですが、
今までもう一つぴんときていなかった「持ち場で頑張る」という意味が、少しわかったような気がしています。
仕事をちゃんとこなすこと、それは仕事を頑張っているということと、必ずしもイコールではない。
半沢直樹の言葉を借りるなら、
『正しいことを正しいといえること。世の中の常識と組織の常識を一致させること。(中略)仕事は客のためにするもんだ。』
当たり前のことと言われるかもしれません。でも、この話を読んで、それができて、初めて頑張っていると言えるんだと腑に落ちました。その思いを大切にしたいと思っています。
もうひとつ、「オレも戦う。誰かが、そうやって戦っている以上、世の中は捨てたものじゃない。そう信じることが大切なんじゃないだろうか」
宮崎駿監督も「この世は生きるに値するべき世界であると、伝えることを使命としてきた」とおしゃっていたのを思い出したのですが、
今までだって、つらかったときには必ず陰で見ていてくれる方がいた。その存在に常に励まされていることを忘れずにいたいです。