**スピーチライターの持つ力** | Living with little girls …絵本をよんで、おやすみなさい… in 香港

Living with little girls …絵本をよんで、おやすみなさい… in 香港

インターで英中を学ぶ姉妹(2012.12/2017.3)の記録。バイリンガル育児での発見や驚き、迷いなど。のんびりやで読書家の長女(ピアノ)とワールドワイドな愛嬌を振りまく次女(バイオリン)。#帰国子女受験 #海外で子育て #香港でおでかけ

 

 

滝川クリステルさんの『お・も・て・な・し』のスピーチが記憶に新しいところですが、スピーチをする人ではなく、スピーチ原稿を書き、アドバイスをする人に焦点をあてた小説flower1

 

 

 

今年一番、出会えて嬉しかった本かもしれません。キラキラ

 

原田マハさんの

本日は、お日柄もよく (徳間文庫)/徳間書店
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お菓子メーカーに勤めるOLが、結婚式のスピーチで心を奪われた女性に弟子入りし、スピーチライターという仕事を志し、選挙演説を通して一時代を築いていこうとする物語。

 

 

とにかく出てくる人出てくる人、とても魅力的なのが、この小説のもっとも面白い点。

人を深く思いやることのできる人は、そんなに多くない。その思いやりを、心に届く言葉で表現できる人は、もっと少ない。

 

それをやってのける人は、すさまじく魅力的。そういう小説です。

 


心に残る、つらいときにききたい言葉が本当にたくさんあったのですが、
中に、『うまれかわっても、あなたの母親になりたい』というフレーズがあって、あぁいつか娘にいってあげよう。と思っていますドキドキ

日頃、政治に熱心な方ではないけれど、彼女がスピーチライターとしての面白さをどんどん見つけていくとともに展開されていく、「その時代を動かす」、という選挙の局面も非常にドラマチックでよかった!!

選挙つながりで、三島由紀夫のこちらの本も、人間の本性がライトに描き出されていて、個人的に好きです。久しぶりに読みたくなりましたキラキラ

 

宴のあと (新潮文庫)/新潮社
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