今ドラマ放映中の「運命の人」の原作者、山崎豊子の代表作の一つを
遅ればせながら開いたのですが・・
こんな言い方は巨匠を捕まえて言うようなことではありませんが、
日航ジャンボ墜落という大惨事をくぐった社員の目線で
語られる話は本当に読ませます。
くいいるように、貪るように読みました。
そして、5巻という分厚さをものともしないのは、
最後に書かれた (完) の一文字。
ドラマチックというのはスペクタルとは全然違います。
何の留保・・待ったも、でももなし。盛り場も結論も幕引きもない
そんなラストこそがドラマチックというべきなのだと
感じた一作。
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言い方は変ですが、これを読まずして小説好きとは
言えないかもしれないです。