変異種、変異株？ウイルスの株は 1つだけ米ヴィンセント・ラカニエロ博士

皆さんが

さまざまなSARS-CoV-2株の
報告を　聞いたことは
間違いありませんが、

しかし報告が

間違えている
可能性が高い事を　

私が保証します。

by Vincent Racaniello

No doubt you have heard reports of different SARS-CoV-2 strains,

but I assure you they are likely wrong.

Vincent Racaniello "ヴィンセント・ラカニエロ "ブログより抜粋～

コロンビア大学医師であり
外科医大学の微生物学
および免疫学部教授です。

ヴィンセントラカニエロは
ウイルス学の教科書
ウイルス学の原則の著者です。

SARS-CoV-2"コロナウイルス"の株は1つだけ。

ヴィンセント・ラカニエロ 2020年5月7日

ゲノム配列の変化を伴った
SARS-CoV-2の
新たな分離株患者を記述した
プレプリントが出現した瞬間、

新しいウイルス性の「株」を懸念し、

世界は大炎上しているようです。

なぜそのような
見当違いの懸念を
導いたかを説明し、

その過程でウイルス株と
ウイルス分離株は
何であるかを正しく
説明したいと思います。

科学では単語の
使い方は重要です。

また嘆かわしい事に
ウイルス学者でさえ

その用語を適切に
使わないことが
よくあります。

SARS-CoV-2が
COVID-19患者から
分離された時、

そのウイルスは
分離株と
呼ばれます。

用語の由来は明らかです。

ウイルスは患者から
分離されました。

これらの
ウイルス分離株は

すべてSARS-CoV-2の

同じ株です。

もしゲノム配列に
変化があったとしても

それは

異なる株では
ありません。

SARS-CoV-2株は

1つだけです。

2019年12月に

武漢患者から
採取された最初の
ウイルス分離株は

2020年5月、

世界の他の場所
から採取された
分離株と同じ株です。

今のところ、
これらウイルス分離株の
いずれも基本的な特性が
異なる事を示したのは

誰一人いません。

皆さんがさまざまな　

SARS-CoV-2株の
報告を聞いたことは

確かですが、

しかしその

報告が間違っている
可能性が高い事を

私が保証します。

かなり前に中国で

ヒトに　明確な
病原性を持った

「L」株と「S」株が
存在すると主張が
されています。

‥間違いです。

またウイルスには
8つの広まっている
株があると聞きます。

間違っています。

これらは

すべて分離株です。

公式な査読を

受ける前の
論文が何を
主張しようが、

確かな生物学的特性を
持つ事は　示していません。

これら主張ほとんどは
査読を受ける前の論文
”プレプリント”で、

科学的内容の過程で
その仲立ちをする際、

それら大抵は関連する
生物学的変化のない

新しいゲノム配列の
報告にすぎません。

ついこの間の
不快なものは、

スパイク糖タンパク質（D614G）の
アミノ酸が変化したSARS-CoV-2が

ウイルスの伝染性を
高めると主張した
プレプリントです。

このアミノ酸変化が
ウイルス感染を
増加させるという主張は

立証されていないので
正しくありません。

D614Gの変異ウイルスが、
世界のさまざまな地域で
発生していることは間違いない。

例を挙げるなら
D614Gを含むウイルスが、

人の呼吸器に

出現したとします。

その変化を伴うウイルスが
次の人に感染し、
また次の人に感染する場合は
D614Gの変化は優位になります。

The change is simply a single nucleotide polymorphism of little consequence.

この変異の　ほとんどは

影響のない一塩基多型

”いちえんき・たけい”

にすぎません。

It is the noise produced by error-prone RNA synthesis by the virus.

これはウイルスによる
変異で発生しやすい
RNA合成により
発生したノイズです。

Viruses with D614S are simply virus isolates.

D614Sの　ウイルスは
単なるウイルス分離株です。