水の入った袋
わかる
水の通う回路に濁り水
わからない
紫のココアシガレット
わかる



松岡圭祐の「バグ(旧題「水の通う回路」)」を読みました。
以下ネタバレ込みの感想です。




私は初め、タイトルの「バグ」とは
「アクセラ4のプログラムに、なんらかの原因が偶然重なったことで発生した"バグ"」
みたいな意味かと予想してました。
しかし、真実は
「水の入った袋の中の水の通う回路が起こした"バグ"」
って意味だったようです。
ゲームやテレビなど、"無機物"の不具合や異常をテーマにした小説なのかと思いきや、後半で一気にそれらを"人間"の不具合や異常に置き換えて生命観を語る展開が面白いと思いました(馬鹿並感)。


それから、全体的に登場人物が可愛くて良いです。
私の1番の推しは糸織さん。
彼女は初め、ショートヘアで男勝りなプログラミングスモーカーガールという、洋画の強めモブとして出てきそうな人物として登場します。でも、後半ではハッキングが得意な便利屋さんになっちゃってて可愛かったです。
他にも、おっさんが令子さんに暴力振るったら激昂したり、傷心の令子さんに優しくしたり、AVの撮影会社に来た時あからさまに不機嫌になったり、桐生社長が怒鳴った時にビクッとしちゃうなどの可愛いシーンがあります。
(ところで、糸×令の2次創作はどこにあるんでしょうか?)


全体的に、ちょくちょく突っ込みどころはあったけど、様々な人物の視点から語っていく構成や、児童心理学、プログラムの不備、「黒いコートの男」というオカルト要素、会社のトップを担う人物の奮闘劇、中国拳法のアクションシーン、(糸×令)など、私好みのワクワクする要素がたくさんあって面白かったです。

次は「ヒトラーの試写室」読みます。