電車に乗ると、混み具合にもよりますが、
たいがい夫は息子を膝に乗せ座り、私はその前に立ちます。
で、見上げた夫は、必ずこう言ってみせます。
「千代ちゃん、鼻毛がスゴイ事になってるよ」
公衆の面前で平気で言ってのけます。
そらそうでしょう。
下から見上げりゃ、ただでさえ鼻上向き族の私、鼻の中見えまくりです。
四方八方から生えまくってるんで、そう見えるでしょう。
(また言ってるわ、このオッサン)と思ってスルーしていると、
さっきまで寝ていたはずの夫の隣のオッサンが![]()
私の鼻の辺りを凝視しているではありませんか。
視界にハッキリと見て取れます。
チラ見ならまだしも、ガン見です。![]()
(寝てたはずなのに・・)
確認してます。
どんなスゴイ事になってるのか確認中です。
すると、さっきまで冷えていたマイハート
が、笑いで満たされていくのを感じました。
(お、おかしい、おかしすぎる・・このオッサン、どんだけ見る気やねん・・)![]()
たまらず私は顔を背け、クックックと笑います。そう野口さん風に・・
それでもオッサンは見ています。
まだ確認は済んでいないようです。
よしそれならと、オッサンの方に顔を向けると・・
オッサン、マンガみたいにタヌキ寝入りを始めました。
(なんて、分かりやすいオッサンだろう・・)
夫の失言を許す気になったそんな昼下がりでした。