閉じ込められた。


いつかヤラレルとは思っていた。


でも人間って浅はかだね。


その『いつか』はまだ先だと思っていたんだね。


そしてその『いつか』は突然やってきたんだね。



ベランダに閉じ込められちまったよ、アタイ。


窓の向こうでは、満面笑みの息子が一人。


アタイのポケッツには、もちろんカギも、ケータイもない。


入ってるのは夢とチューインガムくらいなものさ。



でも幸いここは1階だ。


無理すれば敷地の外には出られる。


だが...肝心のカギがありゃしない。


歩いて3分に実家はあれど、そこにも合鍵は置いてない。



とっさに道行くオッサンに声を掛ける。


何がナニやら意味不明のオッサンに、実家の電話番号を告げて、


実家からの救援を待つのが関の山。


管理会社に連絡してもらって、合鍵を持ってきてもらって...


長丁場になるが、仕方ない。



オッサンにお礼を言い、フト振り返ると...


息子がカギを開けていた...。 (=◇=;)