仕事は誰にも会わず、家から一歩も出ずに完結させる!人嫌いの仕事の作法 -6ページ目

仕事は誰にも会わず、家から一歩も出ずに完結させる!人嫌いの仕事の作法

会社で働くことにまったくなじめなかった人嫌いの落ちこぼれサラリーマンが、独立してクライアントにも顧客にもまったく会わず、電話やメールでの連絡もなしで稼げるようになった。対人関係にまったくわずらわされることなく、社員時代の5倍の収入を安定して稼ぐ男のブログ。

兆候はなかった。普通に出勤して、いつも通り仕事をして、午後にリストラされた。ベルトコンベアに乗せられたようなスムーズな誘導で、自己退職という名のリストラとなった。

備品の発注ぐらいに簡単にリストラは行われたし、退職日は当日付けであったため、翌日からは会社に行くこともない。これまでに他の先輩社員が同じ目にあってきたのを見て他人事ではないと思っていたが、まったく予期せぬタイミングだった。

唐突なリストラにに準備などあるわけもない。明日からの予定もないし、そもそも自分が失業した実感もない。いつも通りの安物のスーツを着ていると、サラリーマンではなくなった実感も持てない。

本当は副業で給料と同じ額を稼げるようになってから、退職届を出す予定だった。それはサラリーマン生活の中で、唯一の快感の瞬間になるはずだったのに、ポカンとしたまま会社を後にすることに。

会社が副業を察知して先手を打ったわけでもないだろうが、結果として、最初で最後の退職届を上司に突きつける機会を喪失した上、これからの生活をどうするか漠然と考えながら、いまいちリアリティを感じないままに会社を後にした。

いつもと同じ電車に乗って帰る時、ひょっとするとこの路線にはもう乗ることがないのかもしれないと思うと、急に寂しくなった。会えなくなるのが淋しい同僚はいなかったが、これまでに惰性として身に着けてきた習慣には多少の思い入れがあったらしい。

もっとも、それは愛おしさのような感覚ではなく、単純にリストラという大きな変化によって引き起こされた不安が、これまでの生活に少しだけ未練を持たせただけなのだろうが。


リストラの日からすでに4年以上が経った。いまだに勤めていた会社のある駅やその付近には行ったことがない。この先も、きっと避けていくと思う。