年功序列というのは、永久的に制度が存続する前提でない限り、とてもじゃないが割に合わない。
自分が若い頃は年功序列のせいで割に合わない思いをして、年を取ってきたらその文化がなくなったりすれば、被害だけを受けることになる。
残念ながら、これからの日本の社会を考えれば年功序列が存続できるとは思えない。インターネットの普及によって大きな組織の必要性自体が希薄になり、旧態依然とした会社も潰れていく。そして、年功序列の概念のない小規模な会社が新しく生まれ続けている。
いまだにインターネットを使いこなしていない会社が多いことを考えると、今後も本当の意味でのネットの普及は続いていく。そうなると、現在システムやプログラム、ネットの普及の障害となっている中高年層など害にしかならない。
高い給料をもらいながら、障害になっている彼らに尊敬の念など抱けないのは当然だろう。そして、彼らは高給取りの世代ゆえにリストラ対象にもなりやすい。組織の中から外れてしまえば、年齢が上であることなど何の役にも立たないことを思い知らされることになる。
さらに、生まれた時からネットの存在が身近だったネットネイティブな世代が台頭してきたら、彼ら若い世代は最初から会社に就職することなどなく、自分で稼いでしまう。年上を敬う必要などなく、最初から(もしくは学生時代から)実力で勝負できてしまうのだ。
現在でも、就職せずにネットビジネスで稼ぐ人は増えている。こうした傾向が進んでいくことで起こるのは、一極集中による統制ではなく、多極化した社会の台頭。そうなった時、統制型の組織を背景として成り立つ年功序列の考えは崩壊してしまう。
現在の30歳という世代は上に団塊の世代を抱え、下にはネットネイティブな世代がいることになる。年功序列の旨みは吸えず、組織の中にいれば、ただ割に合わない思いをするだけなのではないだろうか?