私が労働していた会社では、役員はすべて60代以上だった。70代もいた。そして、すべては社長の縁故によって外から引っ張ってきた幹部ばかり。20年以上の社歴があっても、生え抜きの幹部はいない。
というのも、そもそも社員の定着率が悪いため、幹部レベルになるまでに辞めていってしまう。そのため、40代や50代といった中堅世代は会社を去っていく。そして、よその会社で定年になったりした社長の知り合いが役員になる。
別に役員を目指していたわけでもないので、この事実を嘆いたり憤ったりはしていなかったが、老害がはびこっているのは感じていた。おかげで、システムを組めば簡単に解決するような単純作業も社員が(バイトではなく)行なっていた。システムを発注するなんて、考えられないらしい。
メールの導入すら行われていなかった。提唱はされたものの、情報が漏れるとか、社内のコミュニケーションがなくなるとかで、ある役員が止めたため。完全に時代に取り残された会社だった。
市場の変化に対応できず、創業者の思い入れだけで動いていたために、売上・利益共に縮小し、役員は社長のイエスマンなので誰も反論はしない。あの会社は今でも潰れていないのだろうか?
まるで過去に執着すれば稼げるかのように新しいことは吸収せず、常時社員を募集しながら消耗戦をずっと続けてきた会社に、若返りという命題を推進する力はないのだろう。