相続放棄が増えています。
47NEW『相続放棄、過去最多26万件 空き家増え、対策課題』
相続の対象になったときに、負債と財産を天秤にかけて、負債が多い場合は相続放棄ってのがフツーです。
記事にもありますように、田舎の負動産と呼ばれるようなものを相続したくないってこと。
相当の負動産以外の財産があれば、そうはしない。
最近、コロナの影響かコロナワクチンの影響か判りませんが、寿命が縮んでいるとはいえ、日本人は相当長生き。
老後2000万円問題が一時期話題になりました。
2000万ないと老後の生活が厳しいと。
つまり、多くのお年寄りは貯えを生きてるうちに相当消費してしまうってことの裏返し。
亡くなる時に残ってる財産なんて家ぐらいのもの。
それも田舎では負動産と呼ばれて、役所の帳簿上では価値があっても、実際はマイナスの資産。
相続放棄が増えるのは当たり前とも言えます。
ただ、相続放棄しても、それが続財産の清算人に引き渡すまで、相続人は管理の必要性に迫られます。
民法940条:相続の放棄をした者は、その放棄の時に相続財産に属する財産を現に占有しているときは、相続人又は第九百五十二条第一項の相続財産の清算人に対して当該財産を引き渡すまでの間、自己の財産におけるのと同一の注意をもって、その財産を保存しなければならない。
「現に占有」してなければいいのかってお話なんですが、「現に占有」が何を指示しているのか不明と言いますか、施行されたばっかでまだよくわかりません。
放棄したし、そこには住んでないしとなったとしても、「財産の保存」の責任から逃れられると思うのは早計です。
不動産ってのは、基本誰かのものでないといけない。
つまり、捨てることができない。
お役所も固定資産が取れなくなるのは痛いですしねぇ。
地方の自治体は固定資産税が税収の多くを占めたりしてますからね。
さすがに、それはダメだよねぇってことで、立法処置がとられて「相続土地国庫帰属法」ができ、土地を捨てれるようになりました。
追い銭を打って、お上にお返しするんですが、実際は使い勝手がすごく悪く、捨てられない時もあるようです。
もう少し、条件を緩和しないと、田舎は相続放棄されてほったらかしの空家だらけになりそうですけどね。
岸田君もアメリカに遊びに行く暇があれば、もう少し国民の為を思って、この辺り議論してほしいなぁと思う今日この頃です。
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