「こちらへどうぞ。」と、私の向こうの椅子に座らせるのを指示した。「わたくしを探すのはなんか用でもございませんか?」と、彼に熱いお茶を入れた後で、探りを入れてみるように聞いた。
「今夜は突然にお伺いまして、御嬢さまのご休憩を邪魔になりまして本当にすみませんでした。」と、男の人は手を合わせてまず一つのお礼を言いました。
「こちらこそ、わたくしも初めてこのような深い宅邸に入って、一時もなかなか慣れないことで、寝台で寝返りを打つより、むしろあちらこちらへこの庭を見に行く方がいいですね。みれば、美しいお月の美景ではありませんか」と、私も男の人と一緒に遠慮のことを言い始めた。
「お嬢様は今疑問をお腹にいっぱい入ってると思います、が、わしがここに来るのは必ずわけあるのでございます。」彼の下颚に生えるひげも口の動きについて上へ下へ揺らす。月の光が敷居の隙から流れ入って丸い机の上に覆う布を濡れて、色を益々目障りのほど赤くならせた。彼はまた言い始めた「今日わしがそばでみていましたが、うちの坊ちゃんはお嬢様にかなりよしみがあるように見えますが、お嬢様はどう思っていますか」私は何も言えずに彼の細長くて黒い目をじっと見てた。「あはは」と彼も目を逸らして大きな声で笑い出した。しばらくしてもう一度私に目をやりながら「ただわしの目からみれば、お嬢様はどうやらこの世の人には見えませんがなあ。」と言った。私はびっくりしたのに、敢えて彼の鋭い目を見ることができず、わざとほかのところへ目を逸らした、ただし、この男の目にぐるぐる曲がりくねる蛇はもう、いつか知らない間にあの狭くて静かな闇の穴からねじり回して出てきて、私の肩によじ登った。男は私の驚きをほっといて、これを無視する、または自嘲するような口調で「お嬢様はこの長府の来歴がご存知ますか」を聞いた。
私は頭を振る。
「この長府から百里に足りないところには城があります、その名は「碧城」と申します。お嬢様は知らないにも無理じゃありませんが、この長府ももともと碧城に含まれてるのでした。」
「ということは?」私はこの荒れた宅邸には少々興味を出してきた。
男は私の話のあとに言い続けた:「わしの名は梁漢と申します、もともとはこの碧城の中の陰陽先生。碧城の中には長い川が一つあります、その川は波が光と輝きあう、一年中落花が水の面に漂ってる。川の沿いに植えたものかぎり、毎日も春の風を浴びるように、枯れることもしなくて、色を失うこともない。遠くのところから眺めれば、まさに碧城を囲むシルク、夕日を迎えて輝く光を産む、夜の霞と雲と知り合い、その故に锦河という名ももらいました。昔から今まで、この锦河にまつわる伝説もずっとありました。伝説のどおり、この锦河は天の中の神様が人の世に行くとき作ったもので、锦河の岸に座って生まれた子供は生まれながら頭が賢くて、人柄も闊達で、将来は必ず良い福を持ち方になります。その一方で、锦河をもらえる人は風流で強い、天下を自分のものにする命を持ってるって。」
========================================
***************************
中国のブログはこちらへどうぞ
http://blog.sina.com.cn/junko0sky
***************************