これまではJR各社や大手私鉄の多くでは、身体、知的障害者に対する割引制度はありますが、精神障害者は対象外のケースが多かった事がありました。精神障害者の訴えを元に、国土交通省が鉄道各社に改善を求めて来ました。

 これを受け鉄道各社は、各自治体で発行される精神障害者保健福祉手帳を持つ人と介護者の運賃を一定の条件で割引する制度を導入すると発表しました。通常の運賃の半額で利用できるということです。

 今回の割引制度の導入は、社会が精神障害者をほんの少し配慮を推し進める者だと思います。片道100キロ以上じゃないと適用出来ないなどの問題点はあります。これまでは、身体、知的障害者は多少は理解してもらえたかもしれません。精神障害者は理解の眼中にないというケースが多かったです。そうした中、今回の割引制度の導入は社会が精神障害をほんの少しでも受け入れる方向に舵を切ったと思います。

 今や日本人の30人に1人の割合で、精神障害になる時代です。学校のクラスの中で、誰か1人は精神障害になっても不思議ではないです。今後も割合は増えていく可能性が高いです。そうした中、まだまだ問題点は多いですが、今の現状を改善する一歩になると思います。