女子高生ら2300人以上(延べ)の女性を盗撮し続けた男が、さいたま地裁に起訴された。「女性の足に
興味があった」「電車内で盗撮するため定期券を買っていた」-。盗撮に使ったビデオテープ約650本には、
被害者の名前や学校名、部活、撮影日時などを記入したラベルを張って几帳面に分類。公判では過去に同じ過ち
を2度犯していたことも明らかになった。女性裁判官を前に「絶対にやめます」と誓ったが...。(西尾美穂子)
盗撮テープ約650本
 エスカレーターで女子高生のスカートの下にカメラを忍ばせて盗撮したなどとして、埼玉県迷惑行為防止条例
違反の罪で起訴されたのは、同県鳩ケ谷市桜町の飯塚栄司被告(35)。
 起訴状によると、飯塚被告は今年4月10日早朝、埼玉県川口市戸塚のJR東川口駅構内の階段で制服姿の
女子高校生の後ろに立ち、スカートの下にデジタルビデオカメラを忍ばせて下着などを盗撮したとされている。
また、同月14日早朝にも別の女子高生に対して、同じ場所で同様の行為に及んだとされている。
 県警武南署が同条例違反の容疑で飯塚被告を逮捕したのは5月12日夕。同署は逮捕に先立つ同日朝、飯塚
被告の自宅を家宅捜索し、盗撮したミニビデオテープ651本や盗撮画像をダウンロードしたパソコンと携帯
電話などを押収していた。
 飯塚被告は6月2日に同条例違反の罪で起訴されたが、同署は押収したテープから女子高生を含む延べ23
45人の被害女性を確認。9月までに、飯塚被告をさいたま地検に3回追送検した。