女子トイレ不法侵入容疑 津地裁職員を逮捕

女子トイレに不法に侵入したとして、県警生活安全企画課と伊勢署は十二日、建造物侵入の疑いで、
津地裁会計課技官、齋藤尚之容疑者(55)=伊勢市辻久留三丁目=を逮捕した。
同課などは、齋藤容疑者が盗撮目的で侵入したとみているが、齋藤容疑者は「間違って入った」と容疑を否認しているという。

逮捕容疑はことし八月二十二日午前八時半--同九時四十分ごろまでの間、伊勢市八日市場町の
市健康福祉センター一階女子トイレに不法に侵入した疑い。

同課によると、トイレ内の個室から出ようとした五十代の女性が、カメラ付き携帯電話を持ってしゃがんでいた
齋藤容疑者を発見。齋藤容疑者は逃走したが、乗っていたバイクのナンバーを女性が覚えていたことなどから容疑が発覚したという。

同課などはこの日、齋藤容疑者の自宅や職場の机などを捜索。押収した携帯電話の解析などを進めている。
地裁の鈴木勝総務課長は、「裁判所の職員が逮捕されたことは誠に遺憾。裁判所としては、
逮捕にかかる事実を承知しておらず、これ以上のコメントは差し控えたい」としている。

地裁によると、齋藤容疑者は平成元年四月、汽かん士として地裁に採用され、ボイラーの点検などを担当していたという。