我が子が簿記に興味を示していたので、以前我が子にこちらの本を買ってあげた。
簿記は理解できなくても、4コマ漫画部分を読んでるだけで取引の一巡と用語がわかるようになるから、損益算の予習にはよいかと。
損益算は割合が理解できていることはもちろん、取引イメージが大事。
ところで、購入した時は気が付かなかったけれど、簿記って、
お金をやりとりしたり、水が出たり入ったりという”動き”のある算数の文章題に使える。
(そもそも簿記は、”お金の流れ・動き”を記録する手段なので、まぁある意味当たり前)
複雑な”動き”のある文章題って線分図で書き表すのは難しい。
たとえば、やりとり算は矢印を使いながらフローにしている解説が主流だが、自分であの図を書くのもわりと難しい。
どう解くかの方針はわかるのに、あの図が上手にかけなくて挫折するのよね。
途中で自分がどこの何をやっているのかがわからなくなってくる。
あるいは、途中の計算でミスした時のリカバリーが煩雑になって「あー!もうできない!」となる。
簿記だったら、アルファベット「T」の字(T勘定)を書いて、
・Tの字の縦棒の左側に「最初にあった量(不明な場合は□や◯にする)」「入金額・もらった水量」
・Tの字の縦棒の右側に「出金額・あげる水量」「残高」
(つまり、左側と右側の合計は必ず一致する)
を書いて終了。全体を俯瞰しやすく、まとまりがよい。
簿記なんて子供には専門的すぎると思うかもしれないけれど、世の中の現金出納帳やお小遣い帳のレイアウトは
左側:入金額 右側:出金額
を記載するようになっているから、「お小遣い帳と同じように書けばいい」と思えば心理的ハードルは下がる。
我が子でもT勘定を使って予習シリの最難関問題集が解けているあたり、なんで受験界隈で主流にならないのかなぁと思う。
消去算で解くところが方程式チックだからかしら?
どこかでT勘定で解ける限界がくるのかしら?