何回も言いますけど
※嫌な人は読まないように気をつけてね。
『魔の契約』
シニちゃんが部屋に住み着いてから3週間位経った…かな?
自分の魂が狙われてるってだけあって
しばらくは緊張と恐怖しか感じられなかったんやけど…。
でもしばらくして、私が
「契約に向けて動き出さない」かぎり、害がないのは分かった。
私の部屋にいるシニちゃんはもっぱら
ゲーム
漫画
ゲーム
漫画
ゲーム
ゲーム
漫画。
…………死神ってドラゴンボール読むんやね。
『なぁ。』
「え?!」
びっくりした…。いきなり喋るんやもん。
心臓に悪いのはやっぱり死神やな…。
『お前はいつ告白すんねん。』
「告白…」
『最初っからそういう契約やったやろ。忘れてるんちゃうぞ。』
「私だって命かけてるんや。そう簡単に忘れるか。」
『それもそうか。』
「……」
『なぁ。ちょぉ、なんか作ってぇーや。』
「え。また?」
『死神も腹ぐらいへんねんから。人並みに食うわ。』
「ややこしい。」
『昔からの言い伝えやとかデスノートとかで死神の食うもんはリンゴだけ
みたいに言われてるケド、ちょっとカッコええから食っただけやねんな。実際。』
「デスノートとかさ。何で読んでんねん。」
『………チャーハン作って。』
「何で無視やねん。」
完全に死神と暮らしているにしては平凡すぎる。
その平和さのせいなんやろか。
―――最近、あんまあの人のコト考えなくなったな……。
よぉ話す。
よぉ食べる。
よぉ寝る。
そんな当たり前の時間を一緒に過ごす奴がおるのって
案外大切やねんな。
「なぁ?」
『ん?』
シニちゃんがチャーハンほおばりながら返事する。
「私が告白……契約終わったら、シニちゃんはどうなんの?」
『失敗なら魂もって帰る。成功ならお前の好きなもん叶えたる。』
「ふ~ん。願い事ってなんでもええの?」
『魂返してっちゅうのは無しやで。』
「……っち。」
『舌打ちすんなやアホ。それ以外や。』
「……そうやなぁ。成功せんと死ぬしなぁ。それはいややなぁ。」
『なんか考えとけや。』
そういうとシニちゃんはまたチャーハンに戻る。
カチャカチャとスプーンが皿に当る音が
部屋に響くなか。
ちょっと考えてから。
「はい、質問。」
『はい、なんですか。』
「誰かに、そばにいてくれ、ってのはあかんの?」
『あほか。それ伝えに告りに行くんやろ。』
「ちゃうよ。別のんやって。」
『そんなに好きなやつがぎょうさんいてんのか。』
「そんなんちゃう。」
『じゃぁなんや。』
「……例えば…死神とか。」
『………。』
今までに無いくらいの長い沈黙。
小さい声で
『アホ』
って
聞こえた。
「……もう一個質問。」
『…』
「死神も誰かを好きになる?」
『……………わからへん。』
もうええ。
「…明日。告りに行ってくるわ。」
『…』
「生き様、見とけ死神。」
少し小走りで
部屋を出た。
明日。
明日告白しに行く。
―――好きやねん。
でも
ほんまに
伝えたかったんは
――――誰やった?
『わからへん。』
わかれへんねん。
――――俺は…死神や。
その日部屋に帰るとシニちゃんはいなかった。
シニちゃんが来てからはじめて
シニちゃんがいない夜を過ごした。
***
長いね~。
こんなに長なるとは思わんかったやろ?
思わんかったな?
私も思わんかってん♪
③は告白編。
最終章へ向けて。わっしょい、わっしょい。