情報網が発達したこともあり、
目を覆うような事件を見聞きすることが増えました。
人間は共感を特性とする生き物なので、
同じ人間として、人間が酷い目に遭うのを知ると、
大変なショックに見舞われます。
しかし、その損なわれた感情で鉄槌を振るうのではなく、
傷付いた感情に寄りそうことの方が大切です。
そういった意識が強い世の中になれば、
巡り巡って、
損なわれた感情で人を害する行為が減るのではないかと思います。
加害者、加害者家族、公的機関、マスコミ等を批難糾弾すれば、
被害者、被害者家族の味方をしたつもりにはなれるかもしれません。
でも、一時の感情と言うのは、盛り上がれば盛り上がっただけ、
時の経過とともに冷めていってしまいます。
鉄槌を下したつもりの人々は、
あんなヒドいことあったね、と過去の出来事にして、
次々と起こる同様の事件に鉄槌を振り上げて参戦するのです。
被害者や被害者の家族は、
癒えるとは到底思えないような苦しみの中にあるというのに。
当事者ではない人にとって、
『事件』はイベントに過ぎないのかもしれません。
現代は様々なメディアやSNSなどのインターネットを通じて、
イベントが盛り立てられる仕組みになってきています。
しかし、当事者にとっては人生や生活そのものとして、
イベントの後も続いていくのです。
批難糾弾するエネルギーの一部でも、
被害者や被害者家族への具体的かつ継続的な支援に
繋げられる世になることを願います。
☆彡
直接支援をするのは難しくても、具体的にできることはあります。
こちらの団体を支えることもひとつの方法です。
公益社団法人 全国被害者支援ネットワーク
https://www.nnvs.org/
寄付は1,000円からできます。
支払方法は各種あります。
機関紙を送ってきてくださり、
それを読み、子どもにも読ませています。
他人様の苦しみを引き受けることができるような篤志の人間ではありませんが、
苦しんでいる人を忘れない、忘れてないです、と意思表示をするつもりで、
少額ですが度々寄付をしています。
自己満足で良いんです。
誰かのためになる自己満足であれば。
所詮、人は主観でのみ生きている存在ですから。
より良い自己満足を目指すのみ、です。
ご関心のある方は、是非。