ちょっと前のことです
僕が風邪でぶっ倒れて死にそうなとき
のっそりのっそり階段を上る音が聞こえます
三回目のノックと同時に開け られる部屋の扉
笑顔で無言のまま“どう?”みたいにかざしているのが
シップ
どうしろと?
ときどきラリってます。そんな年寄りに僕もなりたい
ちょっと前のことです
僕が風邪でぶっ倒れて死にそうなとき
のっそりのっそり階段を上る音が聞こえます
三回目のノックと同時に開け られる部屋の扉
笑顔で無言のまま“どう?”みたいにかざしているのが
シップ
どうしろと?
ときどきラリってます。そんな年寄りに僕もなりたい
ぼくは爺ちゃんとねーちゃんと三人暮らしをしています
勉強するために実家を離れて上京です
先日、高知へ単身赴任の父がきました
高知名物(?)エチオピア饅頭を毎度の如く携えて。
ここで自分はツンデレなんじゃないか疑惑が浮かぶ
このエチオピア饅頭、正直嫌いじゃない。いや、むしろ若干好きだ
しかし、口をついて出てくる言葉とはどれも『好きじゃない、嫌い』というニュアンスを含むものばかり
そんな毎度おんなじやりとりを交わし僕と父は爺ちゃんがいるコタツへと足を運ぶ
そして3代に渡る会合がはじまる
父「お前、タバコ吸ってんのか?」
俺「吸わん。ってか、吸えん」
父:ニヤリ
父「じゃぁお前の部屋のライターはなんだ?ん?なんなんだ?」
俺「そんなんで決め付けんなし。誰かの忘れもんだって。考えが浅はかだ」
父:しょぼーん
俺:ニヤリニヤリ
父:ギラーン
父「じゃぁてめー鍵かかってる引き出し、あれなんだよ」
俺:汗汗汗汗汗汗汗
父:ニヤリニヤリニヤリ
俺「そ、卒業証書に決まってんだろ」(実際に卒業証書です。)
爺「タバコ吸ってるのか?よくないからやめちゃいな」
父・俺「え?」
爺「あーれは、かーらだによくないからなぁ」
俺「あー、うん、そうだね。吸ってないよ」
爺「あれぁダメだ。こう、カーっ、ッぺってなるぞ」
父・俺「!?!?!?!?!?!」
父「爺さんダメだよ。ホントに出しちゃ」
俺:笑笑笑
爺「?」
あいかわらず爺ちゃんの対応に慣れてる父と、ただひたすら笑うのを堪えてる僕 そして完全に何が起こってるのか理解していない爺ちゃん
俺「ほ、ホントに出した・・・カーっ、ッぺってホントにだした」
父「きっと勢い余ったんだろ。本人気付いてないっぽいし」
たしかに自分の家の中でツバはいて何食わぬ顔の爺ちゃん。父さんのダメだしは聞こえていなかったのだろうか
父「事実を告げるのも酷だからな。後で掃除しとけよ。引き出し小僧」
俺「引き出しくどい」
父:しょぼーん
爺ちゃんが寝た後、二人でせっせと掃除したのは言うまでもない。
綺麗好きなねーちゃんと母さんに怒られないためだ。
そして父が高知へ帰ったとき、僕はメールを送る
『エチオピア饅頭嫌いじゃないよ。次いつくんの?』
返信はなかった。
俺:しょぼーん
でも毎回必ずエチオピア饅頭を持ってきてくれるということが、父なりの返信ということなのでしょう。
まじコジャレてます。文面でなく、行動で語る。僕も将来こうなりたい