こんばんは。レースから5日経ち、ようやく筋肉痛も収まり普通に歩けるようになりました。まだ走る気にはなれず😓いまさらですが、奥武蔵ウルトラマラソンのレポをお送りします。
今回挑んだのは、埼玉・毛呂山を舞台にした約70kmのウルトラマラソン。
累積標高2000m以上、峠あり、熊注意あり、雨あり、暗闇あり。まるで人生そのもの・・大袈裟😆
しかも、準備は不安だらけ。9月の走行距離は目標250km目標が170km。レース前も100km目標が80kmちょっと。野口みずきさんの「走った距離は裏切らない」が胸に刺さる。いや、刺さりすぎて痛い。
スタート地点の毛呂山総合公園では、唯一の知り合いランナーY田さんと再会。
「8時間でゴール目指す」
とか言ってて、もはや別次元。私は
「完走できれば御の字」
と弱気スタート。
実際、20km地点で早くも体調に異変。第一関門の鎌北湖では「どこでリタイアしようか?」と考える始末。
そんな中、22キロ地点の清流エイドでボランティアをやってたラン友さんとのやりとりが転機に。
「イチロさん、頑張って!」
「もう限界かも…」
「大丈夫!帰りも待ってます。」
この「帰りも待ってます」が、なぜか心に刺さりました。誰かが待ってくれてる。それだけで、足が前に出る。人間って不思議。
コースは奥武蔵グリーンラインへ。苅場坂峠を折り返す構成。前半はウォーミングアップ、後半は地獄のアップダウン。しかも、5月に走った毛呂山仰天マラソン
(赤で囲った部分)はこの“ウォーミングアップ部分”だけだったという事実。つまり今回は“本編”に突入したわけで、そりゃ辛い。
途中、悪代官コスプレのランナーと抜きつ抜かれつ。ウルトラあるあるで、抜いたと思ったら前にいる、抜かれたと思ったら後ろにいる。まるで時空が歪んでる。
今回もアルディージャユニで参戦したので、あちこちで
「アルディージャ頑張れ」
の声援📣を結構いただきました。
エイドでは、ボランティアのレッズサポのお兄さんから
「来年、ダービーやりましょう」
と、嬉しいエール。
あと、ガンバサポランナーからもエール
「ガンバ!ガンバ!」
悪代官同様、彼ともこの先何度も遭遇しました。ウルトラマラソンあるあるその2🤣
タフな辛いコースでしたが、中には見どころもありました。走ってる途中に現れた奥武蔵グリーンラインの苔アート。これには癒されました😊
林道沿いの苔を削って動物などを描いた“自然と共生する匿名アート”で、近年ハイカーやサイクリストの間で話題になっているとのこと。
実際の画像。
いやいや、感動している場合じゃない。第二関門「狩場坂峠」の閉鎖時刻が刻一刻と迫ってきました。
関門の一つ手前のエイドで、レースのスタッフに聞いてみる
「関門、まだ間に合いますか?」
「大丈夫🙆走れば余裕!歩いてたらわからないよ。」
って、ほとんど歩いてますが・・・
とにかく前に進もう!
そして何とか
苅場坂峠の関門は13:55に通過。閉鎖時刻は14:10。ギリギリすぎて笑うしかない。ここを越えれば完走が見えてくる。
後半は下り基調。地球の引力に身を任せて、太ももにダメージを蓄積しながら進む。そして、熊注意の看板。周囲に誰もいない。雨も降ってきた。暗くなってきた。記憶も飛び始めた。
夢か現か分からぬまま、最後の清流エイドに到着。あの
「帰りも待ってます」
に、
「ちゃんと帰ってきたよ。」
ここで頂いたおにぎり🍙と味噌汁が身体に沁みる。涙が出るほど美味しかった。残り5km。残された時間は1時間。ラスト、頑張るぞー!
市街地に入り、ゴールはすぐそこ。ここでガンバランナー再び登場。いきなりチャントを歌い出す。
「俺たちが大阪さ〜赤と黒〜♪」 こちらも負けじと、 「オレンジと紺の〜大宮の誇り〜♪」
最後は応援合戦のままゴールへ。
11時間近くかけて、無事完走。タイムはどうでもいい。この旅路がすべて。
あれから5日。今、一番嬉しいこと。やっと階段を昇り降り出来るようになりました😆