5月上旬、右肩の痛みは増していくばかり。しかしこの時はまだ右肩も腕も動かせました。見た目には何の変化も異常もなし。赤くも、青くも、腫れてもいません。
私はこの痛みについて母に打ち明けてみました。母は「またどこかにぶつけて'きやり'でもしたんじゃないの?」と言いました。……実は、私は母にまだ言えていないことがあります。

きやりって何…?

母は打撲のことを、
おそらくきやりだと思っています。

…話が逸れました。


確かに、私は以前から抗うつ剤や精神安定の副作用で、足が覚束ない事がよくありました。それが原因で、特に左利きなので、右には注意がいかず、壁などに右肩や右腕ばかりぶつける癖や椅子から落ちる事があったので、母の言葉に納得がいきます。また私は学生時代は万年帰宅部だったので、打撲の痛みを知らなかったのです。

「打撲ってこんなに痛いのか?」と思い、ネットで打撲について検索すると、冷やした方が良いと書いてありました。

その夜は、コンビニに湿布を買いに走りました。……コンビニには湿布が無かったので、代わりに冷えピタシートを買って帰宅しました。

そして、痛みを伴う箇所に沢山貼りましたが、全く効きません。



そして、ゴールデンウィークの少し前、右側の首のリンパの当たりにアトピーのような痒みを伴う肌荒れが現れ始め、皮膚がそこだけ黒ずんでいきました。(これは後に血液内科の医師に聞いた所、悪性リンパ腫とその肌荒れの関係性はないと言われたけれど、私はなんだか関係があるような気がします)

それから毎日寝汗を頻繁にかくようになりました。それは、朝起きると頭と上半身がびしょびしょになるくらいの量です。熱はありませんでした。

次第に痛みは増し、その頃には右肩だけでなく二の腕と肩甲骨まで痛みが広がっていましたが、まだ見た目には何の変化もありませんでした。そのままゴールデンウィークに入った頃には、何故か一度、痛みが収まったのです。

「打撲だったのかな?治ったのかな?」と安心したのも束の間、ゴールデンウィークが明けて少し経った頃、痛みが再発しました。

その痛みは、前回の痛みとは比にならない程で、痛みによって眠りの浅い日や眠れない日が続きました。寝ても覚めても痛くて痛くて。横になっている時も右腕の置き場所が分からないし、右手半身から指先にかけて、ピリピリと神経痛のような痛みがあり、ずっと痺れていました。

流石におかしいと、私と母はまず骨折を疑い、近いうちに病院に行く事を決めました。

ある夜、お風呂上がりに鏡を見ると、右の首から鎖骨にかけて若干腫れている気がして、触ってみると鎖骨の窪みのところにボコッとしたコブのような、とても硬いしこりらしきものを見つけました。押すと若干痛みがあるような、無いような感じでした。常に肩凝りのような重みはありましたが、それは肩凝りを持ちだったので、特に気には止めていませんでした。

↓その時の写真がこちらです。


母は「腫れてないんじゃない?」と言っていたので、他者から見ると、分からない程度の腫れだったのかもしれませんが、日に日に大きくなっていく腫れと、あまりの痛みに耐えきれず、この写真の日の翌日そこそこ大きな病院の整形外科に電話をかけました。しかし午前中しか診察を受け付けておらず、午後からは手術のみだと言われ、やんわり診察を断られてしまいました…。



これが私の最初の運命の分かれ道だったのかもしれないません。ここから私は間違った方向へ進んでいくのです…。

To be continued.