成人病に学ぶキーワード浸透策
1950年代以降、日本人の死因として上位に浮上していた脳卒中、がん、心臓病は、”加齢が原因”とされていたために、”成人病”と呼ばれていました。
当時は40~60歳代の働き盛りに多い疾病とされていたため、行政的に成人病と言う概念が提唱されていた様です。この言葉からは、成人の病気、”成人になったらなってしまう病気”という印象を受けます。前述の疾病は、「三大成人病」と言われていたと記憶します。
例え成人病予防で例え連呼したとしても原因が加齢であり、気をつけるというよりは諦めざるを得ないという印象を受けます。
しかしその後の研究で原因が加齢ではなく、生活習慣によるものと解りました。加えて食生活など含めて大きく変化してきたことも要因として上げられ、成人のみならず若年層であっても糖尿病などにかかるケースが増えてきました。
そのため1997年頃から成人病は予防できるという認識を醸成することを目的として、”生活習慣病”として置き換えられました。この言葉が言われ始めた頃は、”生活習慣ってなに?”という印象を受けたことを記憶していますが、今では誰しも食生活のみならず生活のリズムや身体を動かすこと含めた生活習慣を見直し改善していこうという風潮が根差したと言えます。
この様に原因解明が不確かであったことはあるものの、成人病と言うネーミングは間違いであることと、何よりも予防を促す言葉でなかったと言えます。
つまりキーワード設定時は、そのキーワードの意味するものは何か、何を促したいのかを明確にした上でネーミングすることが重要だろうと言えます。