東電会見で記者に望むこと
有事の際の記者会見では、記者が徹底追及する場面を目にすることが少なくありません。”徹底追及”といえば聞こえは良いですが、中には罵声や高圧的な姿勢もあることは事実です。
しかしこれらの場面は、有事の際の記者会見で必ず起こることでもなく、また単に記者の気性が荒いからでもありません。何かを隠している、極めて要領を得ないなど、発表者側に必ず問題があります。テレビで見ていても、何か匂うなと思うと必ず記者の徹底追及が行われていたり、後で何かが発覚しています。
つまり記者は誰でもその場に居れば気付くこと感じることを、代わって検証してくれている訳であり、この機能は必要なことだと言えます。
しかし、今回の東電の会見は、これまでの有事の際の会見とは一線を画し、「未曾有の超有事の際の会見」であると位置づけられると思います。その際にすべきなのは、また優先されるべきは一企業である東電に対する検証ではなく、あくまでも今国民に必要な適切な情報を出すことであり、また必要以上に不安を与えることや風評被害を防ぐことだと言えます。東電に対する批判や検証は、いつでも出来る訳です。
会見で「東電」と「記者」のバトルを報道するだけでも、必要以上に国民の不安を煽ることになろうかと思います。そのため、記者会見の前に、記者クラブの幹事会社などが打ち合わせに参画し、いま出さなければならない情報や説明の仕方、話の流れなどの頭の整理をすることが必要なのではないでしょうか。
状況やタイミングにより、必要な情報や優先順位などは刻々と変わっていきますが、今回一連の東電の会見を見た際の初期の段階ではこのような対応をすべきだったのではなかったかと思います。
クリックをお願いします!