広報の秘訣:出過ぎた杭は打たれない
「出る杭は打たれる」という言葉には続きがある。それは「出過ぎた杭は打たれない」ということ。
これには2通りのパターンがある。
①何度も打たれながら打たれなくなるまで耐え抜く
②打たれるであろううちは大人しくし、打たれなくなってから顔を出す
広報担当者としては、社内のあらゆる情報を発信していきたいもの。新商品の販売開始など解り易い広報案件なら必ず情報発信したい、情報発信すべきと思うのではないだろうか。
しかし、メディアに対して打ち出し易い「新商品の販売開始」や「新分野事業に進出」する場合でもリリースしない方が良い場合もある。
それはどういうことか。
リリースなどで発表すると、それを受け取ったメディアや報道された際に自身の顧客や潜在顧客にも情報が伝わる。もちろん、このことを狙ってやる訳であるが、当然のことながら”競合”にも情報が伝わってしまうということを十分認識する必要がある。
特にニッチな分野で高収益、高利益率を確保している場合などは、競合に知られて追いつかれる、価格を荒らされる、或いは資本力を発揮し全て持っていかれるなどのリスク要因が考えられる。良かれと思って情報発信したことが、かえって会社にとってマイナスになることもある訳だ。
広報担当者としては、出来る限り発表案件を探して発信していきたいと思うもの。しかしメリットデメリットもしっかりと把握した上で戦略を考えないと、効果が出ないばかりか社内からの信頼を得ることも難しい。一般的に広報部と営業部門には”壁”があるが、この壁を取り崩していくには、相手の立場を考えていくことが重要であろう。
会社の立場として、叩かれようが会社としての方針を打ち出したい、収益は確保したいから完全に立場を確立するまでは大人しくしておくなど両者ともあり得る話である。別に新商品や新規事業などは、開始時期だけが情報発信の時期ではない。追い抜かれない時期になってからでも十分に打ち出せる。
販売開始=情報発信、と考えずに、自社の置かれている状況を十分認識することが重要と言えます。