トヨタ謝罪CMに学ぶリコール時の情報発信
リコール時によくやる手法であるが、トヨタも現在リコールに関する謝罪と告知のCMを流している。
リコールCMの必要な要素は、「謝罪」と「必要情報」の伝達であり、別にインパクトを与える必要もなければ奇をてらう必要もない。その為、定番の独特の女性の落ち着いた声でのアナウンスが主になった構成になるのだろう。淡々と述べるのは、真摯に受け止めている企業姿勢をアピール出来ているといえ、現段階でのリコールCMとしては合格点と言えるだろう。
しかし課題が幾つかある。
①いつまで流すのか
今回のリコールは世界のトヨタだけにインパクトがあったが、一時の過熱感は直ぐに冷め時の経過と共に忘れられていくもの。一見、リコールCMを長期間流すことは、マイナスイメージを与えると思いがちだが、周囲の反応が薄れてきてもリコール対策が完全に終わるまで流し続けることは、完全に逃げずに責任を全うする姿勢も訴求できることもあり、非常に効果があることと言える。そして完全に対策が終えた後、改めて謝罪と今後の姿勢を発するのが理想であろう。
勿論、途中の頻度は落としても問題はないが、下手な大企業の売上高位あるトヨタの広告宣伝費からすると最後まで流し続ける財力は十分にあるだろう。
②内容の変化
CMの必要要素である正確な情報は、随時変わっていく。それに対応していくのは勿論であるが、大事なのは「検証」や「再発防止策」、「その進捗状況」であろう。有事の際、誰しも再発防止策は謳う。しかしその後どうなったかは残念ながらそう聞くことではない。是非とも再発防止の結果までも発信して欲しいものだ。
別にこれらはCMでやる必要もなく、普通にメディアに適時に情報開示を行えば良い事なのであるが、なかなかそこまでの情報を発信する企業がないため、世界に誇れるトヨタには、広報においても世界に誇れる対応を行ってもらいたいものだ。