ここの打楽器はセンスが無い。


選曲も打楽器のレベルに合わせなくてはならない。



指導者として、見極めなければならないのが打楽器の生徒がコンクールまでどれくらいの能力の『伸びしろ』があるかだ。

打楽器担当生徒がいっぱいいっぱいならそのレベル以上は期待できない。
さて、問題は選曲だ。



吹奏楽曲は、主に吹奏楽の編成の為に書かれたオリジナル曲、オーケストラから吹奏楽へパートの移行がされているクラシック曲がある。

前者で代表的なものはアルフレッド・リード博士のアルメニアンダンスやホルストの第一組曲、また、吹奏楽コンクールの課題曲等もこれに当たる。

後者では、レスピーギのローマの松、チャイコフスキー『1812』、プッチーニのトスカ等がある。


オペラやミュージカルなどの劇音楽もそれにあたる。
中学校でよく聞く話だが、
『あの子は木管も金管もできないから打楽器ね。』

何度も言うが打楽器は音を出すのは簡単だが、コントロールするのは1番難しい。


大学時代、吹奏楽の授業の合間に興味本意でシンバルを叩いた事がある。


友人が一発叩き、『やってみろ』と言うのだ。


こんなもんおもちゃ屋の猿でも叩けるんだから…



と、当時は完全になめきっていた。


実際に叩いてみるとシンバルの音ではなく、金属と金属がぶつかり合う耳を引き裂くような痛々しい音しかしないのだ。






知識も無く打楽器を馬鹿にする吹奏楽顧問は一度身を以って体験するといい。

生徒の前で実演してみるといい。



打楽器は馬鹿でもできる。





それ以降その言葉は信じなくなった。