ずーと観たかったこのドラマ、やっと観たので感想書きます。
話題になっただけあってすごい面白かった。最初から最後までずっと面白かった。観て良かったです。
しかし設定的にはきっついドラマだよねこれ。
だってさ、みくりって大学院卒でしょ?何が悲しくて十歳年上のエンジニアの家政婦になんなきゃいけないんだよって話。エンジニア平匡を人気俳優星野源が演じたとしても最初から最後まで違和感しかなかったわ。
大学院卒業までに一体どんだけお金と時間かけてんだって話じゃん。卒業してみたら女性の正社員枠は明らかに大学卒業生数より少なくて、非正規しか椅子が無くてしょうがなく非正規。でも非正規だからずっと不安定。そして平匡。だから平匡。
現実でも女性の状況ってこんな感じだよね。大学出てもそもそも椅子用意されてないじゃんっていう。こういうのって、高校の時点でちゃんと言わなきゃダメじゃない?大人は。教師は。高校生に。大学進学決める時に。こういう現実知りながら、建前上は男女平等だから女にだけ現実言うと反発食らうから言えないの?
教育売りつける時点では、絶対言わないよね。男女平等っていう現実にはありもしない平等思想を建前に言わないことが許されちゃう。で、後々困るのは売りつけられた方でしょ。売った方は困らない。詐欺だよね。
そう考えると男女平等って女を言いくるめる為のほんと都合のいい言葉だよね。男女平等って言葉を流布しときゃ、後々必ずやってくる窮地は自己責任に出来るもんね。ほんと怖いわ。
で、ドラマの話に戻るけど、冒頭のこの違和感は最終回までずーと続くの。
このドラマって、家父長制および男尊女卑をずーと意識し続けながら観るドラマなんだよね。
自分に自信がなくて今まで女性を避けてきた平匡に、性格(コミュニケーション能力)の良さ、容姿の良さ、頭の良さを持ち合わせた十歳年下の女性が積極的に近づいていくっていうありえない展開。
でも、皆納得して観る。
それは何故かというと、冒頭で説明してるようなみくりの状況があるから。社会の状況があるから。平匡に気に入られないとヤバいっていう状況があるから。
家父長制を維持出来るのは何故か、このドラマを観れば一発で分かるっていうね…
女性が置かれた厳しい状況。これを打破するためには自分を保護下に置いてくれる男性を見つけてその人とうまくやること、それが必須ですよ!っていうアレををまざまざとみせつけられる構図になってるんだよね、このドラマは。
平匡とみくり、恋愛下手な平匡をみくりが終始気遣って関係築いてくんだけど、平匡十歳上だよ??十歳上をここまで精神的に支えなきゃなんないってどういうことよ。みくりを取り巻く裏の状況がなけりゃ絶対成立しない話だからね。
まあこうして今まで結婚制度を保ってきたわけだから、皆、納得して観てるけど、冷静に考えたら本当おかしい話なんですよ、これは。
明日に続きます。
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