昨日の続きです。

 

標役、佐藤龍我くん。

標という役を誰がやるか、このドラマの出来を大きく左右するポイントだったと思うんですが、そこに彼を持ってきたのは大正解だったと思います。

 

まず、その容姿。

IQが異様に高い中学生という設定でしたが、龍我くんの非凡な容姿が設定に説得力を持たせていました。

彼は長身ですが、ただ長身なだけではなく、驚くほど腰の位置が高い。スラックスをきっちりウエストの位置で履いて、あれだけサマになるってちょっと珍しいのでは…?

足も長ければ、手も長い。それでも、肩幅がまだ出来上がってなかったり、全体的な線の細さは、10代特有のもの。制服が本当に似合っていました。

 

そんなスタイル抜群の体の上にある小さな顔。私が驚いたのは、切れ長で意志の強さを感じさせる目であるのに、何かを見つめるとき、顔全体がぼんやりとしたあどけなさで包まれるときがあること。

目も口も鼻も綺麗に整っているあの顔から醸し出されるあどけなさは一体どこから…

この私の謎な気持ちは、奇しくも物語自体の謎な雰囲気と相まって、ドラマの面白さを高めるために良い相乗効果をもたらしてくれた気がします。これも一種の吊り橋効果か…?

 

標のセリフは一言で言い切るセリフが多かったんですが(「~~しないで!」とか「~~だから」など)演技経験が少ない&割と舌ったらずなので、幼子が駄々をこねているように聞こえてしまうことが多々ありました…。しかし、それさえも IQ 高い設定とまだあどけない男の子のギャップでテレビドラマ的に悪くなかったと思います。

 

物語の終盤、零との対決のシーン、脚本上は標の中学生らしい不安定さが描かれていました。演技経験を積めばこのシーン、もっと標という子の内面を出して演じることが出来るのかなと思いながら観ていました。

龍我くんが今後、どのように歳を重ねるのか、セリフに説得力が出てくるか、今後も彼がドラマ出演する際は、毎回視聴しようと思います。