大城美佐子先生、ありがとうございました | 渡辺一宏の「なべ@なび」

渡辺一宏の「なべ@なび」

テリー伊藤さん公認「有楽町で最もポロシャツの似合う男」「チョコボール」「しゃべる筋肉」
現役ボディビルダー&フリーアナウンサー&ニュースデスク
マッチョ渡辺の365日

訃報に接して3日。

寝て起きたら嘘であってほしいと願ったのですが、、、

今も信じられません。

いや、信じたくない。

初めてお会いしたのは、20年以上前。

北日本放送で仕事を一緒にしていた作家さんに誘われて訪れた、大阪・バナナホールでのライブでした。

それまで沖縄に行ったこともなく、何の予備知識もないまま初めて耳にした沖縄民謡。

沖縄の言葉ウチナーグチでの唄はほとんど分かりませんでしたが、心臓をグッと掴まれたかのような、脳ではなく魂に直接訴える唄声、まさに魂が震えて涙が溢れ出すという初めての体験を、今も鮮明に覚えています。

ライブのあと気さくに声をかけてくださり、打ち上げにまでお誘いくださってから、私は沖縄、沖縄民謡、そして、大城美佐子先生の虜となりました。

それ以来、勝手に美佐子先生を心の恋人と呼ばせていただいています。

美佐子先生の芸能生活50周年という大切な節目のリサイタルに、司会という大役を仰せつかり、仕事として同じ那覇市民会館の舞台に立てたことは、私の大切な宝物です。

美佐子先生の絹の声に、笑顔に、お人柄に私の人生は助けていただきました。感謝してもしきれません。

こんなにもお世話になっていながら、コロナ禍とはいえ、お礼をお伝えにいけないのは何とも心苦しく、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

今すぐ美佐子先生の唄声を聴きたいと思う反面、今聴いてしまうと号泣しそうで聴けないでいます。

いつか泡盛と美佐子先生の唄声に酔いながら、笑顔で思い出話ができる日が来るのでしょうか。

沖縄のように眩しい太陽、突き抜ける青空、そよぐ風を感じるたびに、美佐子先生の茶目っ気たっぷりの笑顔を思い出すのでしょうね。

大城美佐子先生、白い雲の上から見守っていてくださいね。

どうぞ安らかに。

心から、心からありがとうございました。