あの人生初めてのケンカの出来事から数日・・・
勢也はあの時いた 武装の一員と会うようになっていた
あの時、手負いだった武装の男(名前きめてないです(^ε^)汗)
始めは街で偶然再会したのかと思ったけど
今、思い返すと暴走族の抗争に制服で首を突っ込んだ勢也を心配して見張ってたんだなって 今ならわかる。
始めはそいつを武装戦線の一員なんて知りもしない勢也はなんの意識もしないまま
あのときの男と会って話していたが、だんだんと会う回数が増えてくにつれ、自分の中で楽しい時間になっていってるのがわかった
意味もわからず、イラつき 渇いていた勢也の心に潤っていった
そいつとの時間は家や学校の奴らとは違い計算や理屈のない奴だった
自分や学校の連中の目が死んだ魚の目に見えるほど
同世代のそいつの目はギラギラして見え、いままで会ってきた誰とも違う 力強い目なんだそいつは。
武装戦線の奴らに会ったらみんなもそう思うよっ、 あの連中は人を目や肌の色なんかで判断しない・・・
もしくは家庭環境があ~だからこ~だ なんてぇ~のもあのチームでいったらナンセンスで笑ってももらえない
そこには裸の自分と何も武装してない相手しかいねぇ~んだ、何かを言い訳にモノなんかしゃべった日にゃ誰も聞いてくれない
そんな「でも・だって」なんて発言は殴られるぜ もちろん女・子供・は殴らないけどね
見た目はコワい連中だけどそんな奴らなんだ・・今の見た目がコワいってのはあのパイセンの耳に入ったら殴られるな(笑)
武装A「俺、ネクタイなんてあまりしたことねぇ~から あれだけどよぉ~ それ夏でもすんのか?」
勢也「そうだけど・・・・」
A「暑そうだなぁ~ 俺なら耐えられねぇ~なぁ~ 鵜飼いの鵜みたいだしよぉ~苦しくないの?」
勢也「ちょっとは暑いけど別に首絞められてるわけでもないからっ!苦しくもないしっそういう風には考えたことすらなかったよ」
武装 「ある意味、忍耐力あんじゃねーのっ 優等生っ!」
勢也 「からかうなっって!そういうのは根性って言わねーだろっ!!」
武装A「でもあん時はよぉ~、えらくかっこよく決め台詞吐いて、登場するもんだからボクシングでもかじってるおせっかいあんちゃんが来たのかと思ったら、一緒にボコられにくるもんだから笑っちまうぜぇ~」
勢也 「でも初めてのケンカにしちゃ上出来だったろっ(笑)」
A 「でもまだ終わったわけじゃねーからなぁ~、制服見られてんだからあいつら何すっかわからねぇぞっ!しばらくは気をつけて歩くんだな・・・」
勢也「ああ、ありがとうっ」
「でも たった4人にボコられてた 天下の武装ともあろうお方に言われるとは!(笑)」
A 「言うようになったじゃねーかっ(笑)がり勉っ!」
勢也 「歳ごまかしてるだろっ!今どき ガリ勉なんて、オヤジも言わないよっ!昭和のニオイ プンプンするぞっ(笑)」
あたりさわりない会話でも 楽しくてしょうがないっ
自然と体も使いながら話すのなんて思い出そうにも思い出せないぐらい遠い記憶
自分が覚えてきた勉強のことなど忘れ、頭が子供のころに戻ったんじゃないかって一瞬思ったぐらいだったが
頭の中で、化学記号のことを考えたら、それはそれで、鮮明に覚えてる・・・
久しぶりに心躍る ってやつだ
アノ頃の自分を振り返ると・・・・・今となっては、人をつまらないカテゴリーに分けてた自分が、知らずしらずのうちにイカレテたんだなって思う・・・・・・
人生を気をつけて気を張って生きてきたつもりが、無意識のうちに 自分の大事な部分をを失いそうになる・・・
人生は甘いもんじゃないな・・・・でも楽しくなってきたぜっ
つづく