育児休業給付金の記事は過去にも書いたのですが
本当に、これをしっかり理解して就活する人はいないと思うので、結果論でしかないのですが...



漠然と、給付金減るのは無理だから一度復帰してから2人目〜みたいな意見もあったりしますよね。
逆に、復帰してから時短だと給付金減るから連続で〜みたいな。

実際どうなのか!ちょっと検討してみましょう。

また前提に戻ります。
育児休業給付金の基準金は直近半年間の支払い賃金の平均です。(ボーナス除く)
直近は、
①育休前からの半年
②産前産後休暇前からの半年
どちらかの多い方で計算してくれます。
ほとんどの場合産前産後休暇前のフルタイムで働いてた時からの方で計算されることが多いかと思います。

そしてまたややこしくて、

たとえば給料が月末締めの会社で、育休前からの半年を取る場合で育休が⚪︎月1日からのとき。
単純に支払われた給料6ヶ月間の平均で基準金が決まります◎

ですが、育休が⚪︎月16日からの場合
⚪︎月15日〜1ヶ月間毎に支払われた給料を基準に考えます。

そのため半端だと少なくなったり、みたいなことはありますし、逆に悪阻などで休んでいると色々変わってきます。

が、条件が特に何も変わらず、2人目を連続で育休を取る場合、産前産後休暇で給料が支払われたかで大きく変わってきます。

産前産後休暇で支払われる給料はおそらくフルタイムで働いていた時より少ないですね。
なので、例を出して考えてみます。

①フルタイム30万、産前産後休暇仮に4ヶ月間20万出て連続育休いずれも12/1からの場合

細かいことは省き、単純に直近の勤務実績を考えましょう。

2月フルタイム30
3月フルタイム30
4月フルタイム30
5月フルタイム30
6月フルタイム30
7月フルタイム30
8月産前休暇20
9月産前休暇20
10月産後休暇20
11月産後休暇20
12月-1人目育休中のため無給
8月産前休暇20
9月産前休暇20
10月産後休暇20
11月産後休暇20
2人目育休12/1

こんな感じ。
2人目の給付金は、
育休前から考えると6ヶ月の平均は20万、産前産後休暇前からだと23.3万で、後者になります◎
1人目の給付金はどうだったかな?と考えてみると
育休前から考えると6ヶ月の平均は23.3、産前産後休暇前からだと30万で、後者になります◎

つまり、1人目の基準金は30万、2人目は23.3万になります。これが、1人目2人目が減る原因ですね。
あくまで基準金です。
180日間は68%、以後2歳までは50%が支給されます。

②次に、産前産後休暇は無給で、国から出産手当をもらった場合どうなるか?
同じ条件で考えてみると

2月フルタイム30
3月フルタイム30
4月フルタイム30
5月フルタイム30
6月フルタイム30
7月フルタイム30
8月-1人目産育休、2人目産休のため無給
2人目育休12/1

1人目も2人目も基準金は30万で変わりません。

③同じ要領で、フルタイム30万産前産後休暇20万一度半年間復帰して時短が25万だった場合

2月フルタイム30
3月フルタイム30
4月フルタイム30
5月フルタイム30
6月フルタイム30
7月フルタイム30
8月産前休暇20
9月産前休暇20
10月産後休暇20
11月産後休暇20
12月-1人目育休中のため無給
2月時短25万
3月時短25万
4月時短25万
5月時短25万
6月時短25万
7月時短25万
8月産前休暇20
9月産前休暇20
10月産後休暇20
11月産後休暇20
2人目育休12/1

1人目は同じく30万です。
2人目は、育休前から考えると21.6万 産前産後休暇前から考えると25万で後者となり、25万となります。

④ 産前産後休暇がもらえないパターンで時短にした場合

2月フルタイム30
3月フルタイム30
4月フルタイム30
5月フルタイム30
6月フルタイム30
7月フルタイム30
8月-1人目産育休中のため無給
2月時短25万
3月時短25万
4月時短25万
5月時短25万
6月時短25万
7月時短25万
8月-2人目産休のため無給
2人目育休12/1

1人目は30万、2人目は25万となります。

さて、果たして累計でどっちの方がもらえるのか...ここまで考えるのはもはや面倒ですね。
結果論でしか無いです。