ダメじゃないだろう？
気持ちよさそうな顔をして‥‥
松幸さんとお子ちゃまの取り合わせとくれば
買わない選択肢はありません！
‥というくらい、
松幸さんの子供が出てくる作品は大好きです。
今回も頑張る受けちゃんが
急に甥っ子を育てることになり
親戚の家で肩身の狭い思いをしていたら
王子様が現れて
お城で何不自由なく暮らす事になりました的な
お話をなっておりますww
松幸 かほ著「若旦那様としあわせ子育て恋愛」
すでに両親も亡く、子供の頃から苦労人だった彗。社員寮での生活も落ち着いてきたと思ったら、姉が意識不明で入院。旦那と離婚協議中のため一人息子の雅裕を一時的に引き取ることになる。独身寮を出て守銭奴の親戚と暮らすことになるが、ある日地元の名士でもある本家の跡取り、基親から彗と雅裕を引き取りたいと申し出が。そこから犬神家的な豪奢な旧家で生活費も食事も心配することのない生活へと一変。そんな幸福が信じられない彗なのに、若旦那様の基親から「話し相手に」だの「もっと甘えてほしい」だのますます幸せがインフレしていってーー!?
本家のお坊ちゃま×苦労人。
中学生の頃に両親を亡くし
姉と二人で子供のいない母親の従姉夫婦の家で
暮らす事になった彗。
でもこの夫婦、すんごくゲスい夫婦だった。
もうね、金の亡者。
もちろん、学生２人を引き取るとなるとお金がかかるのはわかる。
それに従姉といっても付き合いがなければほとんど他人の家に
引き取られたようなものだしね。
しかし、親戚と思えば酷いと思うけど、
未成年を住まわせてくれるちょっとがめつい大家、と
割り切ると助かったのも確か。
まだ未成年の姉弟が二人で世の中で生きてはいけない。
お陰で姉弟の絆も強くはなったけど、
弟のためにもと姉が嫁いだ先がいけなかったよね。
若き起業家と言えば聞こえはいいけどその内情は‥‥ってやつで
モラハラDV男だったというわけだ。
この男のせいで入院することになった彗の姉、
意識が戻らないということで４歳の甥の雅裕を引き取ることになった彗は
勤務先の独身寮を出てあのがめつい親戚の家へ
また戻って生活することに。
嫌味を言われながら姉のためにもと我慢をしていたところへ
この夫婦の本家筋の地元の名家の跡取り基親が救いの手を差し伸べてくれて‥‥。
ここからはひたすら甘い展開
と
雅裕が可愛い〜
っていう萌えが。
基親の祖母の痴呆の症状も思わず快方に向かうくらい
雅裕の存在は良い意味で刺激的で
また素直で可愛らしいから祖母をはじめ
本家の人たちから可愛がられているのが良かった。
姉は意識が戻らず、父はアレだから
父のもとにいたらどんなことになっていたかと思うと
本当に彗が面倒をみることになって良かった。
本家のお坊ちゃん基親は大らかで懐が深い。
苦労知らずかと思ったら彼もまた苦労はしてきてたんだよね。
父親がちゃらんぽらんだったせいで。
彗はしっかり者だけど
人からの好意を頑なに固辞するのが
しっかり者を通り越してちょっと意固地に見えたかな。
彗のこれまでの生活を思えば
他人の好意に甘えることはできないっていうのはとてもわかる。
そしてそんな彗だからこそ基親も好きになったんだろうけど、
本当に信頼できる人からの好意は素直に甘えることも大事だと思うな。
まー、それだけ余裕ない生活だったとも言えるんだけどね。
基親がいいタイミングで彗たちを引き取ったのも
最後に裏話があり、説得力があったのは良かった。
それにしても親戚夫婦といい、
姉の旦那といい回りの大人はマジ酷いよな〜。
旦那なんてDVだけじゃなくてこれ犯罪でしょって感じだし。
もっと天誅をくだしてもよかったんじゃないかと私は思うけど
こんな酷い男でも雅裕の父親なので
雅裕のためにもこのくらいでいいのかな。
放っておいても落ちぶれていくだけだろうけど
そうなれば逆恨みしそうでそれはそれで怖い。
とりあえず大団円で終わったので
その甘さの余韻にひたっていればいいかww
H度
ストーリー度
参加しています。よろしくね
