どんな姿をしていても

ひと目見ればすぐにわかる

「運命の番」とはそういうものだ

 

前回の「食べないの?おおかみさん。」がお気に入りだったので、

きっとこちらも面白いに違いないと確信を持って購入!

結果アタリましたー!チューチューチュー

 

今回は雪豹の王様と

身寄りのない赤狐のお話です。

運命の番として出会った二人。

王様はすぐに彼がそれだとわかったのだけど

赤狐である彼は全然気付いてくれず‥‥。

 

小石川 あお著コミック「獣王陛下と砂かぶりの花嫁」

奴隷商人に殺されそうになったところを、雪豹の獣王陛下に助けられた"砂かぶり"。 一族の皆とは毛色が違うため居場所がなかった砂かぶりを、王様は「運命の番」だと言い、きれいな服を贈り、ふかふかのベッドで寝かせ、食べ残しではない美味しいご飯を食べさせてくれる。 さらに、王様は砂かぶりに「紅藍」という素敵な名前まで付けてくれた。嬉しくて王様の役に立ちたいと思う紅藍。 でも、紅藍は「番」がどんなものかよくわからなくて……。

 

母親と行き倒れていたところを白狐の商隊に助けられ、

以来白狐に囲まれて育った赤狐の紅藍。

自分の赤い色にコンプレックスを持っていたため

いつも砂を被って赤い色を目立たせないようにさせていた。

なので回りからは「砂かぶり」と呼ばれていた。

ある日奴隷商人に捕まりそこから逃げようとし

雪豹に助けられ、砂被りは雪豹と共にくらすことになるのだが‥‥。

実は雪豹はこの国の王様で、砂かぶりは彼の『運命の番』だったのだ。

そして王様は砂かぶりに「紅藍」と名前を与え、

寝食を共にするのだけれど、

紅藍は自分が運命の番と言われても今一ぴんときておらず

王様のためにお世話係を買って出て、彼の世話を一生懸命するのだが、

ある日、紅藍と共にいた商隊と再会する。

 

紅藍は白狐のなか一人赤い色のため孤立していたんだよね。

それだけでもう不憫受け決定じゃないですか!

しかもこういう子に限ってとっても素直で優しいのよ。

王様はクールで一見冷たそうにも見えるけど、

実は紅藍のことが大好きで

よく見ると紅藍に構って欲しくってたまらないんだよね〜ww

紅藍に構ってもらえないと王様ってば

自分の尻尾をがじがじしちゃってるしw

王様は紅藍からの番のフェロモンを感じ取っているけど、

紅藍は栄養失調気味のせいで王様のを感じ取ることができないでいる。

なので番とか言われてもピンときてないところがある。

 

実はこの二人、昔に会っているのだ。

それは兄弟間で王座を巡り争ったことがある王様は

深手を追った際、雪豹の姿で隠れていたんだけど

そこをまだ小さな紅藍が見つけ手当をしてご飯を用意してくれていたの。

この時の紅藍がめっちゃ可愛かった。

雪豹を「ねこちゃん」って呼んで

警戒している雪豹にひるむことなく優しく声かけして手当しているの。

でも紅藍は決して部族で優遇されていたわけじゃない。

むしろ邪険にされていたので

雪豹のための食事も皆に黙って用意していたようなのね。

王様は本当はせっかく会えた運命の番である紅藍を連れて

一緒にいたかったのだけど、

命を狙われている今では紅藍を連れ回すことはできず、

そのかわり自分が王となって

この国を子狐が済みやすいように手をかけよう、と決意するのだ。

色づく国を作ったのも紅藍のためっていうのが良かった!
 
これね、結構何度も読みたくなっちゃうのよね。
そして王様視点で考えながら読むと、
王様の紅藍LOVE!具合がめっちゃよくわかって
案外と王様の表情がコロコロ変わるのが伝わってくるの。
それから紅藍がいた商隊が最初は酷いところなのかと思ったけど、
確かに一人だけ毛色が違うっていうことが命とりになりかねない
彼らはいくらでも紅藍を見捨てることができたのにそれをしなかったことや、
商隊に見捨てられたと思っていた紅藍だけど
本当はそうじゃなくていなくなった紅藍を探していたことを知って
優しさがいっぱいの物語なんだと
改めて思いました。
 
H度ドキドキ
ストーリー度満月満月満月満月やや欠け月
 

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL漫画感想へ にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説読書感想へ にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BLCDへ
参加しています。よろしくねラブラブ


BL ブログランキングへ