李由、俺たちは二人で一人だ。

これから先も、ずっとな。

 

フェアで購入〜!

あらすじを見てから

ずっと気になっていた作品だったんですよね。

なので1年待ってました(フェアで購入したくて)。

今回は中華風BL。

上のセリフは作中幾度となく出てくる

「天にあっては比翼の鳥となり、地にあっては連理の枝とならん」

という中国唐代の叙事詩になぞって

言われるセリフです。

タイトルの一部にも引用されてますね。

二人を分つことはできない、

ずっと共にあることを何度も言うほどに

この作中の時代背景は不穏で確かなことが何一つない激動の時代だということですね〜。

比翼連理の一節は大好きな言葉です。

 

櫛野 ゆい著「興国の花、比翼の鳥」

父上を謀殺した皇帝に、僕は必ず復讐する―!!皇帝の孫でありながら、命を狙われ山中に逃げ込んだ李由。そんな李由を拾ったのは、圧政に苦しむ民を助ける義賊の雷全。一目で李由がワケありだと見抜いたけれど「怪我したガキを放っておけない」と、自分の養子として保護することに。それから十年―剣技を磨き美しく成長した李由は、養い親の雷全に、密かな恋心を抱くようになって―!?

 

幼い頃父親が冤罪で処刑され、

李由もまた追われる身に。

そんな李由を助けてくれたのが義賊の雷全。

子供でも賢くそして父の汚名を晴らそうとする李由の力になるため

雷全は李由を自分の養子にして

祖父である現皇帝や

叔父にあたる次の皇帝と目される荘轟から守ろうとする。

2人の間には固い絆が結ばれるものの

李由は雷全を男性として意識して‥。

 

 

結構お話はご都合的に進むので、

怪しい展開になっても安心して読み進めたかな。

本も厚さがあり、読み応えは十分。

とはいえ、それくらい厚いので

雷全と過ごした日常が数年後‥‥10年ほど飛ばしていたので

互いに好きになった過程をもう少し説明しても

良かったのかな。

もちろん、なくても

出会いの時のインパクトや

その後の彼らをみていると

想像はつくのだけれども、

同年代ではなく、

一回り以上も年が離れ、

ともすると本当の親子ほどの差がある二人なので、

李由はともかく雷全の方に、

李由への恋愛感情をどのようにもったのか

もうちょい説明してもらいたかった感じかな。

とは言え、読んでいても互いにとても惹き合っているのは伝わってくる。

 

それにしても皇帝といい

叔父の荘轟といい、

とても見苦しく手前勝手で

民衆のことなどこれっぽっちも考えない。

よくぞあんな輩に囲まれて

李由の父親は真っ当に育ったものだと。

荘轟とは母親が違うので

その差なのかね〜。

そしてそんな立派な父の教えをしっかり守り

李由はまっすぐに正義感溢れる人となった。

もちろん、父の影響が素地とはなっているけれど

雷全はじめ、李由を救ってくれた人たちが

これまた義に溢れた人たちで

李由の素地に雪だるまのように大きくなっていったんだろうな。

だからこそ最後、皇帝を討ったあと、

李由を次の皇帝に、と誰もが推すことになったんだと。

比翼連理はただ好き合った二人が一緒にいる、ということじゃなく、

皇帝というこれからとてつもなく大きなものを背負わなければならない李由に

陰日向となって支えていく雷全との関係なんだと。

 

二人の潔さと

勧善懲悪なストーリー展開に

スカっとすること間違いなし。

それに李由と雷全だけじゃなく他の脇キャラも

とても魅力があったので、

サイドストーリーを読みたくなります。

 

H度ドキドキドキドキドキドキ

ストーリー度満月満月満月やや欠け月

 

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