好きになってもらえなくても関係ない。
自分でコントロールできないのが、恋だ。
安西さんの新刊です!
今回は
社長秘書×人気書家
書家っていうのがちょっと新鮮!
しかも見た目は金髪碧眼のハーフで
タレント業もしているのよね。
ま、金髪碧眼っていうのはちょっと作っているところも
あるんだけど(カラコンとかで)。
大人だけどある意味ピュアな恋愛でした!
安西 リカ著「恋という字を読み解けば」
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恋という字を読み解けば (ディアプラス文庫)
670円 Amazon
ガサツながら動じない性格を買われ、社長秘書を務める土屋。御曹司でおっとりした社長の祐一郎とはそこそこうまくやっていた。ある仕事で土屋は祐一郎の従弟で書家の小柳頼人と知り合う。頼人はハーフタレントとしても活躍する金髪の美形。そんな彼と祐一郎のキスを土屋は偶然見てしまう。自分の片想いだと主張する頼人に口止めのため呼び出され何度か食事を共にするうち、同い年の気安さで急速に親しくなるが…? |
すらすらっと読めました!
安西作品のいいところはこういうところにもある。
それに今回すらすら読めた理由には、
余計なごちゃごちゃがなかったからかな。
もちろん、当て馬!?と匂わせるヤツや
誤解からくるすれ違いもあるんだけど、
そんなに長い事ひきずらないので、
すんなりと受け入れることが出来ちゃいました。
頼人が好きな人は土屋の上司、
つまり社長なのよね。
土屋は社長秘書なので。
仕事関係で頼人と知り合い、意気投合?というか
頼人からのアプローチもあり、親しくなった二人。
頼人が社長とキスしているところを見てしまい
頼人の気持ちを知る事となるんだけど、
社長は頼人を可愛いと思いこそすれ恋愛感情はない。
そんな不毛な恋をしている頼人がいじらしく、
そして仕事ではガラっと変わる雰囲気と
その真剣に取り組む姿勢に土屋は惹かれていくのよね。
とはいえ、土屋はノンケ。
ノンケがゲ/イになるっていうのは、
現実にはどうなのかはわからないけど、
頼人のような外見も中身も魅力的な人が相手ならばなんかわかるよね
ふらふらっといっちゃう小悪魔ちゃん的な魅力もあるし。
キャラ的にもそういう説得力のある魅力があった。
最初に書いた大人だけどある意味ピュアっていうのは、
頼人はずっと初恋相手の社長への気持ちをこじらせ気味だったし、
土屋は女子ともそんなにたくさん恋愛経験があるとは言えない。
しかも好きで好きで付き合ったとも言い難い。
もちろん、男性相手なんて初めてだし。
そういう意味で、本当に気持ちの通い合った恋愛は
二人にとっては初めてだったのよね。
だからいい歳して何やってんのよ〜っていう
ツッコミはあるものの、
そういうのも可愛いものなのでした
H度
ストーリー度