世界は二人だけのためにある


面白かったー!!
夏水りっちゃんの描く真面目男性は
本当に可愛いよね〜!!
超真面目すぎて笑えてしまうんだけど、
そこが可愛く描けるところが夏水さんの持ち味というか。
そして攻めはどこまでもかっこ良く・・・。

真面目でエリートな葉月は心の中で
いちゃつくカップルに毒づいたり、
イケメンでモテ男の同期渡辺にも
優しくされたりすると点数とりか?女子へのアピールか?などと
どこか腹黒さを見つけようといちゃうんだよね。
そんな真面目で警戒心が高く恋愛初心者の葉月と
イケメンで優しいけれどどこか裏のありそうな渡辺のお話です。


夏水 りつ著コミック「アーモンドを七粒 全2巻」

アーモンドを七粒(1) (H&C Comics/ihr HertZシリーズ)/大洋図書
¥670 Amazon.co.jp
律儀で不器用な葉月が所属する商品企画部に、営業成績トップの同期・渡辺が異動してくる。自分とは違い、容姿も性格もいい渡辺。そんな渡辺に反感を抱いていたけれど、食事に誘われて以来、週末は渡辺の家で鍋を囲み、一緒に過ごす時間が密かに楽しくなっていた。しかし、渡辺にある秘密を知られてしまい、ふたりの関係は大きく変わり始めて…?


アーモンドを七粒 2 (H&C Comics ihr HertZシリーズ)/大洋図書

¥680 Amazon.co.jp
律儀で不器用な葉月は、営業成績トップで顔も性格もいい渡辺を軽薄な男だと思っていた。けれど、一緒に過ごすうちに距離が縮まり、葉月の恋愛対象が男だと知られてからは体を重ねるようになる。渡辺を好きなわけじゃない―― でも、恋人のような関係が嬉しい葉月。そんなある日、渡辺にとって葉月は遊びで「ユウキ」という人物の代わりだと聞いてしまい…



同期の渡辺と葉月はまったく正反対のタイプ。
営業成績トップで葉月のいる商品企画部に異動してきた渡辺。
あれこれと葉月をかまう渡辺に警戒心剥き出しな葉月だけど、
自宅マンションが近所だったことから
いつしか業後に鍋を一緒につつく仲に。
本当は研修時代から仲良くしたかったという渡辺に
徐々に心をひらいていく葉月。
ある日渡辺に飲みに誘われ一緒に渡辺のオススメのバーへと行った葉月だったが、
そこはゲ/イ/バーで、葉月は自分の性癖を渡辺に知られてしまうのだった。
しかしそのあと、葉月は渡辺と関係を持つようになり、
葉月にとって渡辺は一同僚から恋人へとかわっていく。
渡辺のことを真剣に好きになってしまった葉月だが、
渡辺には何か過去にあるようで、
葉月のことは「ユウキ」の身代わりであり遊びにすぎないと友人に話すのだった。
その話を偶然に聞いてしまった葉月は、
渡辺から離れる決意をする。


葉月の生真面目さが微笑ましい。
最初は渡辺に警戒MAXだったのに、
徐々に打ち解けて行く様は
野良ちゃんが餌をくれる人間にちょこっとずつ慣れていく・・・
そんな感じを受けてしまう〜。
だからこそ心を許したらひたすらその人に全身をあずけちゃうというか〜。
相手にとってはこんな葉月は可愛い!と思っちゃうことであろう!
恋愛にまったく不慣れなところも
ぎこちなくていいよね!
ほんと、こういうキャラを描かせると
夏水さんはうまいなーと思っちゃう。

渡辺はほんと、クズ!
学生時代の甘酸っぱい恋愛を引きずり
それどころか相手を傷つけてしまった。
ま、それは、青春時代の自分の性の葛藤とか
いろんなものがあるであろうから、
失敗もあるでしょう。
渡辺のいただけないところは、
いい大人になった今も結局は自分の性癖を認められない部分があって
でも学生時代の好きだった「ユウキ」も忘れられず
自分への贖罪のためだけに葉月を利用したところだ。

でもね〜、葉月はとってもオトコマエでしたよ!
渡辺のそんなゲスいところを知って別れを決意し、
だけどみじめなところから目をそらさないの。

俺はこのみじめさから逃げたりしない。
俺は渡辺のことがちゃんと好きだった!



いやー、この台詞はガツンときました!
「ユウキ」の身代わりだと知って、自分との関係は遊びであると言われ
ショックなのに、
みじめなのは渡辺が最低だったからであって
自分の恋愛には胸をはっていれると宣言をしちゃうんだなー。
こんなこと言われたら、
学生時代の甘酸っぱい思い出をいつまでも引きずって
葉月をユウキのように扱おうとしていた自分が
どんだけ無様だったか渡辺も気付いちゃっただろうね。

だって、このあとから渡辺は今度こそ本当に葉月に恋をするのだ。

そういう二人のいざこざから
本当の恋愛にかわっていく過程が
すごく丁寧に描かれていて、
葉月を全力で応援したくなっちゃうんですよね。

あと、気になっていたのがあのバーのマスター。
ゲ/イ/バーだから当然あっちの人なのでしょうけど、
彼も色々と抱えていそうな気がして気になるわ〜!!!

そしてそして、
夏水さんの漫画のお楽しみといえば巻末あとがき!
いつも何かを擬人化してくれてそれがとっても楽しいの。
今回はシャンパン一族。
発泡酒界のエリート中のエリートであるシャンパン兄さんに憧れる
日本からはるばるやってきた義弟。
いつしかシャンパン兄さんのように立派な発泡酒になることを夢みているのだけど、
ドンペリ兄さんはそんな義弟に心の中で叫ぶのだった。

お前はどんなに頑張ったって
シャンパン兄さんのようにはなれないのだよ、シャ○メリー!!!とww

2巻目にはこの擬人化あとがきが掲載されてなくて残念・・・と思っていたら
初回特典ペーパーで描かれてましたw

自分がアルコールじゃないってことを知ってショックを受けるシャ○メリーに
お仲間登場ってやつですww

丸々一冊あとがきって本を作ってくれてもいいのだけれど←もはやそれはあとがきではないw


H度ドキドキドキドキドキドキ(大人同士の恋愛ですから結構いろいろw)
ストーリー度満月満月満月満月



参加しています。よろしくねラブラブ


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