だれでもいいなら、
俺でもいいだろ?



石原さん初の花丸文庫です!
義理の兄弟モノ~!!
あらすじを読んだ時に、私の好きそうな感じがしたので購入しました!
石原先生の作品はドツボにハマる時はハマってしまうんですよね~!

さてさて、今回は・・・・?

と思いながら読みました。

兄弟モノに惹かれた・・・というよりも、
兄の本当の両親は事故死して今の家に引き取られ、
そこで絶大な力を持つ祖母から虐げられて育つんですね。
この旧家の名門ならではの仕打ちってのが
私の中でピーンときちゃいましたね!!それで釣られたという・・・ww
やっぱり古今東西、シンデレラのように継母とかにいびられるってのは
可哀相と思いつつもついつい読んでしまうのですよねー。
あ、ちなみにイビるのは義祖母とその一派だけで、
義両親や義弟は優しいのですよー。

ただ期待が大きかった分、内容はちょっとビミョウかな~・・・・


石原 ひな子著「兄と弟のおとぎ話」
兄と弟のおとぎ話 (白泉社花丸文庫)/石原 ひな子
¥630 Amazon.co.jp
秋星は両親を亡くしてから、加賀美夫妻に引き取られた。旧家ならではの親族の仕打ちに悩む秋星をいつもかばってくれたのは、義弟の幸政だった。だが微妙なすれ違いが原因で体を重ねてしまった秋星と幸政は、お互いに避け合うようになる。月日が流れ、地元で目立たないように美術教師をしている秋星のところへ見合い話が舞い込む。一方、東京の大学を卒業した幸政は地元へ戻ってくることになり…。



タイトルにある「おとぎ話」っていうのが
どこがどうおとぎ話なのか、そこら辺はちょっと疑問・・・・
BLはファンタジーということからいえば、BLそのものがおとぎ話ということで。


5才の時に両親を事故で亡くし、天涯孤独の身となった秋星を引き取ってくれたのは
秋星の両親と親交のあった加賀美夫妻だった。
子供がいなかった加賀美夫妻はまるで実の子供のように秋星を可愛がってくれたけれども、
加賀美家は格式のある旧家。
血筋を重んじる加賀美家の実質的当主ともいえる祖母は秋星を快く思っておらず、
何かと冷たくあたるのだ。
8才の時、加賀美夫妻にようやく待望の実子幸政が誕生。
秋星は義弟が可愛くて可愛くて学校から帰ってきてはすぐに幸政の面倒をみていた。
そんな秋星に幸政はベッタリになってしまい、
大学進学のために家を出ていく秋星を泣いてとめたほどのブラコンとなってしまう。
だから祖母からの嫌がらせもいつも幸政は秋星をかばってきていた。
だけど、東京のデザイン事務所に就職した秋星は社長である松田と身体の関係を持ってしまう。
秋星は自分の性癖のことで悩んでいたのだが、松田はそんな秋星を優しく包みこむ。
ところが松田との情事の最中を幸政に見られてしまい・・・!



まだ小学生の秋星が小さな幸政をあやしているシーンは
すごくほっこりさせられちゃいました。
とっても優しい秋星に幸政がお兄ちゃんっ子になっちゃうのも頷けます!
義理の両親がどんなにいい人であっても所詮よその子という意識が祖母のおかげで抜けずに
秋星はかなり諦めのいい人に育ってしまったのよね。
二言目には仕方ない仕方ない・・・って感じなの。
男性しか愛せないのに、祖母に地元に戻って議員の娘と結婚しろ、と言われたら仕方ないって
これまたそうしようとするのよね。
秋星の気持ちもまったくわからないわけじゃないの。
小さい頃に両親を亡くして、加賀美の両親には本当によくしてもらった。
だから彼らを悲しい思いをさせたくない、がっかりさせたくないって思ってしまうのよね。
だけど、ちょっとその後ろ向き思考が強過ぎて萌えきれず・・!!
そうなんですよー。
こういう境遇だとそうなってしまうのかも・・・って思っても、
やはり物語の主人公なのだから、ただ流されるだけじゃ物足りなくなるんですよね。

意にそぐなわない結婚だって、就職だって
祖母に言われたらすべて「仕方ない」って感じで享受しちゃう。
そのくせ、幸政が秋星のお見合いを壊そうとすると、
それに頼るところがあったり・・・・
確かにね、育ててくれた両親に申し訳ないという気持ちはあるとは思う。
でもこの両親たちは秋星は秋星の人生を歩んで欲しい、自分のことを大切にして欲しいって願っているの。
加賀美の家にしばられることなんかないって。
そこまで言ってくれているのにな~・・・・・

松田とのことは恋愛ではなく、
初めて会った同じ性癖の持ち主ってことで、
恋人ではなく、同士という感じが秋星の中では強かった。
それに年上で温厚、しかも秋星の嫌がるようなことは一切しない松田へは
どちらかというと父親的な役割を自然と求めてもいたんだろうな。。

だけど、この松田が大人だったので、受け攻めよりも一番魅力的に感じてしまいました。
なので、当て馬で終わってしまったのはちょっち残念。
彼の救済物語を作って欲しいですねー!


と、ここまできて攻めである義弟のことは何も語ってなかった。。。
ん・・・まぁ、よくある弟攻めの性格かなー。
ブラコンだったのが、兄への恋を自覚してからは彼を避けはじめ、
でも我慢できなくなって爆発。
やんちゃっぷりも兄には可愛く写るってやつですね。


全体的には目新しいことは何もなかったって感じでしょうか。
たとえそうであってもキャラが魅力的だったら、まだ良かったんですがね~。


読後はちょっと辛口になってしまいましたが、
好きな作家様なので、また今後も期待したいです!!


H度ドキドキドキドキドキドキ
ストーリー度満月満月満月




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