「俺らはどうしようもねぇもん同士だ。
まるで徒花だ。咲いている意味がねぇ」




水原作品といえば
どこか欠落したものを抱えている人物や
893や近親なんかがお得意なんですが。

今回の作品は893。
水原作品で893といえば
夏陰—Cain 」「箍冬-Cotoh- 」が
傑作なんですけども
この「徒花」も好きでした!!

相手が893だと流されちゃったり
最初は脅されて‥‥なんて関係から始まるものが多いけど
この受けは最初から893と知っていて
初恋を貫こうとする芯の強い受けなのだ!

健気‥‥というのともまた違う。

一見ひ弱そうなんだけど
本当の強さってこういうことを言うのかね?
って思わせる人でした。

893×リーマン!
徒花(アダバナ) (ガッシュ文庫)/水原 とほる
¥630
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会社勤めの和彦は、ある夜高校時代に片思いをしていた同級生の赤澤に再会する。整った顔つきに鋭い視線で周囲を威嚇していた赤澤は今は暴力団の構成員になっていた。酔った赤澤に気まぐれに抱かれて、昔と変わらぬ想いを自覚する和彦。赤澤にとって自分は特別な存在じゃない。けれどもっと奥深いところまで赤澤が欲しい。両親に愛されずに育った、本当は不器用で繊細な赤澤を守ってあげたい。危険な目に遭わないよう組を抜けて欲しいと強く思った和彦は…。



高校時代好きだった赤澤に偶然再会した和彦。
赤澤が893だと知っても和彦は連絡を取りなんとか
繋がりを持とうとする。

なんで電話かけてくるんだ、
飲みたきゃ同僚と飲んでいろ!

と怒鳴られようと和彦は

「赤澤と飲みたいんだビール
と頑張っちゃうんだよ。

実は高校時代に告白して振られているんだよね。
でも今回は純粋に?友達になりたい、
そう思っていた和彦。
根負けした赤澤が和彦と飲みに行ったり映画を見に行くようになったり
するようにはなったんだけど・・・

そしてある日飲みに行った先で赤澤が酔っぱらってしまったため
なんと和彦は赤澤をお持ち帰りしちゃうのだにひひ


リーマン(受)が893(攻)をお持ち帰り!


新しい趣向かしらwww

友達・・・とか言っておきながらそれでも赤澤の事が好きな和彦は

大好物が目の前にいるんですもの。


ぱっくりやっちゃったわけですよっっっ!!!

そんな風にして始まった2人の関係なんですけどもね。
だからって恋人同士かといわれるとそれともまたちょっと違う。
もともと赤澤はノンケだしね。
(ん?なんか、これ一つ前の記事「絶対服従契約」にもあったような‥‥www)

だけど身体の関係を続ける2人。
赤澤はなんとなく流されてやっちゃってる感もあるわけで
それでも和彦は赤澤が好きなんで

「女を抱くようにしていいから」とか言っちゃったり
あの際に黙っていろって言われたら声をあげないように頑張ったり
とにかく赤澤が好きだから赤澤の好きなようにしていいんだよ、って必死なの。

ところがですねー。
ちょっとある事件絡みで和彦がとんでもないことをしてしまったために
赤澤の怒りを受けることに。

この報復が凄かった。

イタクてドSなプレイがダメな人は読めないかも知れないな~。

赤澤は人を雇って徹底的に和彦を嬲るのだ。
赤澤の見ている前で2人の男に嬲られる和彦。
干潮プレイにお口での奉仕。
極め付けはフ○スト!
これには和彦もギョギョギョ(((゜д゜;)))ブルブルブルブル

読んでる方が痛かった・・・・・

私が書くと赤澤はヒドイヤツに思えるけれど
もともとは赤澤はノンケで和彦のことはなんとも思ってないわけよ。
だけどそれが和彦の一途さで徐々に固さがとれほだされていくのが
わかるんだよね。

だってさ、こんなことされちゃってもやっぱり和彦は赤澤が好きで
傷を負った赤澤の世話をしながら欲情しちゃってww
またもやお風呂場で「舐めていい?」ってパックリやっちゃうんだもん。


そして最後は‥‥‥。
一途な思いが実を結んで良かった・・・・・と
本当に胸を撫で下ろした一冊ですwww

H度ドキドキドキドキドキドキドキドキ
鬼畜度ドクロドクロドクロドクロ

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