認知症 | 普通の毎日だよね

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義父母との毎日でちょっと面白かった事と、私が?って思った事を中心に書いていくつもりです。
義父は脳梗塞の後遺症で右半身が麻痺、義母は初期のアルツハイマー型認知症。

義母の3ヶ月に1度の通院。

血液検査をして薬をもらうだけだが短くても2時間かかる。


「待っているだけでつかれるねー」と義母。


「あなたの通院ですよ」と心の中でつぶやく。

疲れるのは私です。


今回の受診で2つの薬をやめました。


便秘の薬とトローチです。


どちらもずっと出していただいていた薬ですが、今は必要ありません。


一時期義母は「便が出ない」と大騒ぎしていました。

薬が大事で、誰かに取られると思い色々な場所に隠していたのです。


今思えば全て認知症のせい。


便秘だったこともあるかもしれませんが、薬に頼らなければならない程では無かったのでしょう。

それなのに義母は「出ない出ない」と大騒ぎ。

病院でもいつも先生にうったえていました。


ところが最近はその事について何も言わなくなりました。

思い起こすと、義母が便の事を言わなくなって3ヶ月以上経っています。


そこで思い切って先生に「薬をやめてもいいですか?」と聞くと「じゃあやめてみましょう」とあっさりOK。

それならとトローチもやめることにしました。


こちらも義母がずっと「喉の調子がおかしい」と言って出していただいていました。


でも最近喉を気にするところを見ないのです。

以前は無理に咳をしたりしていましたが、それがありません。


いつだったか余りにも喉がおかしいと言うので検査をしましたが、どこも悪くありませんでした。

それでも本人が訴えるならと薬を出してもらっていましたが、その薬も暫くしてやめて今はトローチだけにしていたのです。


他の薬もやめられるならトローチもいらないと思いました。


義母の主治医はお年寄りに人気の先生です。

理由はわかります。

先生は患者さんの言う事を否定しないのです。

「あそこがおかしい」と言われれば「じゃあ検査をしましょう」

「ここがおかしい」と言われれば「お薬を出しましょう」

見方によっては良い先生で見方によっては悪い先生だとも思います。

でもお年寄りの患者さんにとってはとても優しい良い先生です。

義父も義母もこの先生が大好きでした。

私も好きです。


薬をやめたいと私が言った時に先生が言いました。

「気持ちの問題でしょう」


私は義母以外の認知症患者を知りません。

身近に何人かはいたのですが直接会ったことが無かったので具体的な症状を見るのは義母が初めてでした。

だから、何が認知症のせいなのかが分からなかったのです。


最近の義母は常識では有り得ない行動を取るので「コレは認知症のせいだな」とわかりますが、体調不良の訴えに関しては義母の言うことを信じるしか無かったのです。


薬の副作用の説明を受けて、その薬を飲んでいないのに副作用の症状を訴える義母です。

思い込みの激しいタイプでした。

義母の訴えを信じていましたが、今思うと認知症による思い込みだったみたいです。


とりあえずは薬の量が減り管理しなければならない事が減ったので、ちょっとだけ楽になりました。