投稿:わかげの いたり 2013/5/15
北国は、連日30℃越えの気温が続き、仕事場のクーラーが稼動された。
通勤途上の休耕田では、赤紫の蓮華草の絨毯が広がっている。
こんな北国の片田舎で、こうも休耕田が増え続けると餌場を失った「燕」が減少するのも解るような気がします。
大学4年生の生薬・漢方薬専門課程で、グループで植物採集のため山奥に分け入りました。
6月の爽やかな風を受けながら、羊歯の生い茂る湿地帯で見つけたのが10cmほどの背丈の「ギンリョウソウ」です。
ギンリョウソウ Monotropastrum humile (イチヤクソウ科
ギンリョウソウ属
).
日陰の薄暗さの中に白く浮き出る「薄倖の美人」の風情で、佇んでいました。
そもそも落ち葉に着いた「菌類」の栄養分に寄生する「寄生植物」であります。
文字通り人間界でいう「日陰の女」そのものであります。
その妖しげな姿に魅せられて、生えていた腐葉土毎採取箱に入れて、下界まで持ち帰りました。
下界であけてみると、無残なや。
どす黒く変り果てた「姿」になっていました。
播磨(今の兵庫県西部)の俳人滝野瓢水曰く、「手に取るな やはり野に置け 蓮華草」
若気のいたりです。
もっとも、あたいの「若毛」は、どこへ逝ったのでしょうネ。(⌒_⌒; タラタラ
写真は、モデルです。
がんばれ 日本
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