カテゴリーキラーのキラー? | 販売士ゼミナール

カテゴリーキラーのキラー?

今日はカテゴリーキラーのついての話題です。カテゴリーキラーという名称は、小売業に従事されている方や、販売士・中小企業診断士にはおなじみですが、一般の方は耳にすることが少ないかも知れません。しかし難しいことは何もなく、トイザラスを初めとした、郊外型の大型家電専門店や大型スポーツ専門店などを指します。圧倒的な品揃えと低価格で、多くの店からそのカテゴリーの商品を奪うことから、キラーと呼ばれています。だからこそイオンは、元々GMSの建物内で展開していた酒屋や自転車屋などを郊外に単独出店するケースが増えているのです。

ところがその圧倒的な品揃えも、バーチャル店舗であるアマゾンや楽天などのネット通販企業には対抗できません。また価格についても、店舗を構える小売店では設定不可能な低価格商品も多々あります。最近では、大型専門店をショールームのように利用し、現物を確かめ、その店舗で商品は買わず、オンラインショップで購入する(=Showrooming:ショールーミング)現象が増えてきました。つまり、ネット通販は、カテゴリーキラーのカテゴリーキラーになりつつあります。そして今後は、ネット通販のカテゴリーキラーが生まれる可能性も否定できません。サプライヤー側にとっては潮目が変わる瞬間ですが、肯定的視点で捉えるならば、そこに食い込むチャンス大だと個人的には考えています。